蟯虫(ぎょう虫)のことを、誤解している方が多いので、ヒトのぎょう虫検査検査で、学生アルバイトをした経験のある者として、横から、クチをはさみます。(ΦωΦ)フフフ…)
ぎょう虫と、回虫(かい虫)は、似ているけど、違います。
回虫というやつは、カラダの中をはい回って、最終的に腸に寄生して、腸内に、ぼろぼろと卵を産みます。
産むというより、なんか、出しているだけって、気がして、かわいらしくも、なんともありません。
それで、排便と一緒に、回虫の卵が、でてきます。
卵がついた、肥え(糞のこと)は、むかしは、野菜の肥料として利用していたので、野菜にくっついて、また、ヒトが食べて感染します。
ヒト回虫は、ヒトのカラダだけで、生きています。
虫は、チューブ状で、「ごむひも」みたいな形をしていて、大き目です。
卵は、丸型です。
ところで、わたしは、うさぎ回虫という、虫がいるかどうか、知りません。
ネコ回虫、イヌ回虫、ウマ回虫、ヒト回虫というのは、知っているのですが、うさぎ回虫というのは、聞いたことがありません。
もし、虫とりしたことがある方や、ご存じの方がいたら、教えてほしいのです・・・。
それでは、やっと、ぎょう虫の話題をおはなしします!
ぎょう虫は、最初から、腸内に落ち着いて、住んでいます。
ぎょう虫のメスは、おしりの先が、針みたいなカタチをしています。
卵を産むときは、ぎょう虫のメスが、肛門の近くまで、降りてきます。
そして、おしりの穴のシワに、卵をくっつけて、産み付けます。
メスは、産み付けるときに、ねばねば成分と一緒に、卵をくっつけるので、刺激されて、寄生されているヒトは、おしりが、かゆくなります。
ツンツン・・・ツンツン・・・という感じですね。
くっつけられた卵は、落ちることもあるけど、たいていは、おしりの穴に、くっついています。
それで、かゆくなって、ツメでかいて、ツメの中に入った卵が、いつのまにか、クチに入ってしまうわけです。
こんな感じだから、大人は、感染しにくく、子どもだけが、ぎょう虫検査の対象です。
だけど、家族のだれかが、感染していたら、だいたいは、感染しています。
検査のアルバイトのとき、苗字が同じで、学年が違うと、「兄弟かな~」とか、思ったりしました。
ぎょう虫は、卵が、柿の種の形をしているので、他の寄生虫ではないことが、すぐに、わかります。
じゃ!、うさぎぎょう虫は・・・というと、うさぎぎょう虫は、あまり研究されていません。
だって、うさぎにも、ヒトにも、害がないからね・・・。
たぶん、ヒトのぎょう虫と同じような、ライフスタイルの虫です。
うさぎさんのうんちにくっついているのは、肛門にあった卵が、くっついてきたから、でしょうね。
ぎょう虫が、盲腸や結腸の中で、産卵することは、ありませんので。
ちょっと、おくゆかしい、虫です。
うさぎのぎょう虫は、うさぎ以外では、生活しません。
うさぎから、ヒトに感染することはないし、ヒトから、うさぎへの感染も、ないです。
うさぎさんが、おしりをずっと気にしている様子だったら、一度、動物病院で検査してみると、いいと思います。
うんちに、くっついてでてきた虫は、目で見えます。
産卵が終わったメスか、2週間の寿命がつきてしまった、オスのどちらかです。
オスだけが寄生していたら、もう感染することは、ありません。
めったにないように思えて、オスだけが、寄生していることが、あります。
生き物の神秘ですね。
今日は、わたしの、学生時代のうんちく話でした・・・なんか、アキアキしたでしょ?
うさぎのぎょう虫のことを、イラストにしてみました!