春になって、抜け毛の季節が、やってきました。
特に、子ども時代が終わってすぐの春は、抜け毛が多くなります。
つながりうんちを発見したら、おなかの病気、毛球症の予防を考えたいときです。
この記事の目次
毛球症とは、殺し屋の名前だっ!
毛球症というのは、恐ろしい殺し屋の病気の名前です。
うさぎさんは、毛づくろいで、飲み込んだ毛を、吐き戻すことができません。
毛が、胃に、とどまってしまうと、そこに、食べ物が入ってきて、ゴロゴロの毛玉になってしまい、腸のほうに押し出せない状態になります。
なんとなく、膨満感みたいになるので、カラダが主だるくなって、だんだん、横になっている時間が増えてきます。
そうすると、おなかが、すかないから、食べ物を食べないし、お水ものみたくなくなります。
うさぎさんは、長い時間、食べ物を食べないでいると、肝臓が壊れてきて、死んでしまうことがあるのです。
うさぎさんが、半日以上、食べ物を食べていない状態は、黄色信号で、危険な状態です。
毛球症は、胃のなかで、毛玉が育ってしまうと、重症になり、外科手術が必要になります。
軽い症状のうちに、重症にならないための予防が、必要です。
つながりうんちを見つけたら、毛玉をどんどん、排出できるように、ちょっとサポートが必要です。
うさぎさんは、とっても、デリケートで、手がかかる動物です。
こんなところが、かわいいところでもあり、神経質になってしまうところです。
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毛球症を予防するために、必要なこと
- 1.抜け毛のケア
- 2.水分を多くとる
- 3.繊維質をとる
- 4.運動と、リラックス
- 5.おまじない(少量のオイルや、健康食品を使う)
毛球症の予防1.抜け毛ケア
つながりうんちは、毛がうんちに絡まってできています。
手でうんちを割いてみると、よくわかりますが、素手で触るのに、抵抗がある方は、割りばしなどを使って、引き裂いてみてください。
最初は、ヒモ?と思うような、つながりうんちが、なんと、毛でできていることが、わかるはずです。
たくさんの抜け毛を飲み込んでしまったことが、わかりますよ。
毛を飲み込まないようにできれば、いいのですが、うさぎさんは、キレイ好きなので、毛づくろいばかりしています。
飲み込む抜け毛の量を、調整してあげると、対策が立てやすくなります。
抜けた毛は、ブラッシングなどで、減ります。
だけど、ブラッシングが嫌いな子、たくさんいるんです。
ブラッシングができない場合は、人間の手をブラシにすることができます。
若いうさぎさんは、だまって、ブラッシングさせてくれる子は、少ないので、手でなでて、毛をとります。
やり方は、簡単。自分の手を湿らせて、毛を逆なでするように、ナデナデします。
抜け毛ケアのやり方
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つながりうんちSOSの抜け毛ケア
- 1.濡らしたタオルを用意して、自分の手を湿らせます。
- 2.湿った手で、背中をしっぽから、首に向かって、なでます
- 3.タオルで手を湿らせつつ、何度が、往復すれば、抜けた毛が表面にでてきます。
- 4.表面の抜け毛を、手のひらにまとめるようにして、手をすりあわせます
- 5.すりあわせると、毛がヒモみたいに、まとまるので、捨てましょう
こんな感じで、何度か、または、数日にわたって、なでてあげると、抜け毛がだんだん減ってきます。
なれてきたら、シリコンなどのブラシを使って、抜け毛をまとめてみましょう。
ダイソー(100均)のブラシが、小さくて、使いやすいですし、うさぎ本人も、気に入っています。
100均のブラシは、割れたり、くしが欠けたりして、劣化が早いです。
おなかは、背中ほどは、抜け毛がでません。
おなか側は、難しいので、横のはらの部分を、やさしく、なでます。
おなかを触らせてくれないときは、抱っこで、エプロンや洋服にこびりつかせるように、背中をナデナデしていると、そのうち、抜けるべき毛が、とれてきます。
洋服についた毛は、粘着コロコロを使って、取るか、ガムテープでペタペタして、とれば、大丈夫です。
毛球症の予防2.水を飲む
うさぎさんの食生活も大事で、水をたくさん飲んで、うんちがスムーズに排泄できるようにしてもらうことも、有効です。
ろ過したり、白湯を用意したりして、ちょっと、こだわりのおいしい水を、用意してあげると、うさぎさんは、グルメなので、たくさん飲めます。
乾燥した食べ物を多くすると、水分が欲しくなるので、たくさん、水を飲んでくれます。
もしくは、適度に運動させてあげることも、水を飲むきっかけになります。
つまり、人間の便秘解消と同じです。
水を多く飲んで、繊維を食べて、運動して代謝をよくして、やわらかいうんちを心掛ける・・・まったく、同じ・・・。
毛球症の予防3.繊維質をとる
繊維をたくさん食べてもらえるように、甘いおやつを控えめにしておきます。
小食になっている子には、おいしめの繊維質フードを用意してみます。
ちなみに、わたしは、ナチュラルファイバーというフード商品を使っています。
ナチュラルファイバー 500g:参考価格: ¥ 1,690
りんごファイバーで、繊維が多いんだって。パパイヤも入っているよ!
換毛期には、繊維が多くて、おならにならない食べ物は大歓迎だねっ!
普段のペレットに、おいしめの繊維質フードを少量で、混ぜ合わせて、食べてもらっています。
普段から、そうしてもいいし、春や秋などで、抜け毛が多い時期限定で、特別フードにしても、いいと思います。
毛球症の予防4.運動&リラックス
運動しないと、おなかがすかないし、リラックスできないと、やる気がおこりませんよね。
うさぎさんも、同じで、部屋んぽなどで、運動したり、気分転換させてみると、おなかがすいて、たくさん食べてくれますよ。
リラックスは、人間も、時間があるときに、マッサージをしてあげると、お互いが癒されます。
リラックスする時間があれば、やる気、モチベーションが高まってきますので、運動したくなるものです。
マッサージは、難しいと思っていませんか?
まずは、背中をなでてあげると、おなかにも刺激がいきます。
慣れている人は、おなかをマッサージすると、うんちが出ててきますが、慣れていないと思う人は、まずは、背中から・・・。
うまく、腸の方に毛玉が流れたのに、腸にとどまってしまうこともあるでしょう。
便秘みたいなものですよね。
コワコワ!おなら・・・
便秘になると、おなかの菌で、異常な発酵をしてしまいます。
発酵すると、ガスが、できます。
うさぎさんも、おならができますが、ガスが詰まってしまうことも、あります。
おなかが、ポコポコ、グーグー音がしているときは、ガスがたまってきた証拠です。
ガスがたまった状態で、おなかをマッサージするのは、キケンです。
背中だけを、ゆっくりマッサージしてあげてください。
毛球症の予防5.おまじない:オイルと健康食品
たくさんの健康食品が、ありますよね。
おまじないだと思って、この時期には、頼ってみましょう。
グレープシードオイルや、オリーブオイルは、うんちを柔らかくする効果が期待できるので、少量、なめさせるのも、有効だといいます。
オイルに、嫌悪感がある方は、うさぎさんが、「ごま」を食べるようだったら、ごまを食べてもらってもいいと、思います。
スルっと、うんちが出るようになります。
やりやすいのは、甘いニオイがする、うさぎさんの大好物・パパイヤのおやつです。
パパイヤや、パイナップルにある酵素は、毛玉になった、表面のたんぱく質を溶かす役割が、あるといいます。
お肉をやわらかくする・・・みたいなことで、人間も、漬け込み料理にしますよね。
酵素は、新鮮なくだものに、たくさん含まれているので、乾燥させることで、酵素の働きが落ちるなどとも言われていますが、酵素うんぬんだけでなく、繊維が多いので、食べさせる価値はありそうです。
簡単で、よく食べてくれるのは、商品名でいうと、【アクティブE】という、健康食品です。
アクティブE:400粒:参考価格: ¥ 1,994+送料500円
アクティブE:1,000粒:参考価格: ¥ 3,780+送料350円
パイナップル酵素が、毛球症を予防してくれるんだって!ボク、おかしみたいに、食べてるよ!
三角形で、小さいのね。甘い味がするから、グルメなうさぎさんでも、大喜びだわね!
ボクは、換毛期に、毎日、1粒食べてるんだけど、本当は、もっと食べたいくらいだよぉ!!!
ちいさな三角形のおかしです。
おかしだよ~というと、勢いよく、食べてくれます。
おまじないだと思って、試してみると、うさぎさんの体調管理で、自分が、楽になりますよ。
元々は、下剤のような役割をしていた、ネコ用のラキサトーンというお薬は、うさぎさんでも、利用されてきました。
まだ、利用したことがないけど、うさ飼いさんの間で、評判がいいのは、【ヘアボールリリーフ】です。
ヘアーボールリリーフ 50g:参考価格: ¥880
甘くておいしいって、ウワサで、聞いたよ?
気になるわね~!
うん。ボク、甘いの、スキっ!
ペースト状の黄色のお薬みたいなものです。
緩下剤と言われる、うんちを出しやすくする、下剤のようなお薬ですが、なめさせて、毛球症をコントロールしていく方も、いますよ。
病院が遠くにあるという方は、常備してみるのも、いいと思います。
毛球症のケアは、毎日、必要とは、いいません。
春の1ヶ月、梅雨の数週間、秋ごろの数週間だけは、季節の変わり目で、ちょっと、注意していきたいとき、と思えばいいですよ。
特に、春は、毛球症予防の強化月間だと思って、いろいろと情報を知っておくと、自分が楽になります。
毛球症、重症化してしまったら・・・
この記事を読んで、状況が、よほど、悪いと思ったら・・・。
できることは、何だと思いますか?
できることは、たった2つです。
1.とにかく、何か食べてもらうこと
2.獣医さんのお薬をたよること
とにかく、何か食べてもらうためには、うさぎさんの好きなもの、食べやすいものを用意しておきたいですよね。
ネコ草のタネをまいておくと、やわかい牧草ができます。
ベランダなどで、余裕があれば、プランターに、ネコ草と、ミントなどの食欲をそそるハーブを用意しておきます。
ちょっと食欲不振になってきたら、何か食べてもらうきっかけのために、用意しておくと、ココロ強いですよ。
何か食べてもらえれば、その間に、獣医さんのところまで、いけますよね。
獣医さんの薬では、緩下剤や、食欲を増進させる副作用をもつ、薬などが、あります。
もともとは、炎症や痛みを抑えるための薬だったのですが、副作用で食欲がわく、という薬があります。
薬の副作用を、うまく利用して、うさぎさんの胃腸障害を治療として、利用しています。
おなかが、はげしく痛いと、人間でも、何もできませんよね。
うさぎさんは、ポーカーフェイスですが、おなかが痛くなると、食べ物を食べられません。
獣医さんは、人間でいえば、診療所でもあり、大病院でもあり、そして、薬局やドラッグストアでも、あります。
毛球症のお薬は、痛みを止める薬をうまく使って、食欲が、わくようになる・・・。
そんな感じだと思えば、獣医さんに、抵抗がなくなりませんか?
常備薬みたいに、持っていられればいいのですが、なかなか、そういう薬は、ないんですよね。
もう一つ、毛球症という殺し屋は、しつこいんです。
別の病気が隠されていて、毛球症になってしまうこともあるし・・・。
そんなときは、獣医さんに行ったとしても、助からないことも、たしかにあります。
うさぎさんは、一人ひとり、体力も、体質も、持病も、年齢も、性別も、性格も、違います。
もっと早く、病院に行っていれば・・・そういう方もいますが、安静にして、行かないほうがよかった、という場合だって、あります。
絶対なんて、ない、それが現状です。
うさぎさんの全部を受け止めて、普段から、どうか、たくさんの愛情を、かけてあげてください。
誰かのせいにしないで、今できる方法を、なんとか、考えていくことが、大事です。
そして、早期発見も、大事ですよね。
重症化しないうちに、抜け毛と、食欲をコントロールを!毛球症を予防、お互い、できることを、やっていきましょう。
わが家も、今、毛球症の予防、強化月間です
・毛球症の治療などについて、まとめました→病気の治療方法:毛球症について
うっ滞
うさぎさんの腹痛:うっ滞
冬の胃腸障害対策
冬から始める胃腸障害対策
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