うさぎさんの死後世界

わたしは、これまでにも、漠然とですが、お墓のこと、子孫のこと、自分の死んだ後の事を、考えたことがありました。

愛うさぎが、天国に行ってしまって、火葬した遺骨を49日してから、ベランダの花壇に入れようか、それとも実家の裏山に他のペットたちと一緒にお墓を作るべきか、それとも近所にある“ペットと一緒に入れるお墓”を購入すべきか、いろいろな考えがわきました。

いろいろと、考えて、ベランダの花壇に・・・と思ったのですが、いざとなると、できませんでした。

それで、結局は、わたしから、いつでも見える部屋の一角に安置しています。

毎朝、水をあげて、話しかけて、1日が始まります。

5歳のはなえ_おやつ

うさぎさんの死後の世界

いろいろな考え、本などの情報、宗教的なお話しなどの経験談をお聞きしました。

3年ぐらいしたら生まれ変わるだとか、死後は安定した1つの世界にとどまって、飼い主とともに暮らすだとか、動物は、生まれ変わるだとか・・・。

はっきりと、実感できたものは、ありません。

だけど、愛うさぎが、すぐに生まれ変わることは、なかったように思います。

生まれ変わりの姿を信じて、子うさぎたちを見せてもらいに行きました。

その時に、一緒にきている・・・という感覚があったので、すぐには生まれ変わらないんだな、と思いました。

死後には、現実の世界でも、いろいろなところに行けるようです。

愛うさぎの今後の目標ややり残したことなどが、わかれば、手伝ってあげたい気持ちがありましたが、よく理解できずにいました。

おそらく、一緒にくらしたうさぎさんたちは、ある程度の期間、うさ飼いさんと一緒に行動したり、空間を移動するように、あちこち回っているのかな、と思います。

わたしが、生まれ変わりを実感できたことは、残念だけど、ありませんが、こんな体験はしました。

わたしが、小学生の低学年ごろまで、わが家にいた1匹のネコがいました。

子ネコのときに、背中のところにケガをしてしまって、白髪のスポットがありました。

高校を卒業するころ、そのネコとそっくりな白いスポットを背中に持つ、ネコがわが家で生まれました。

あまりにも、不自然な場所に白いスポットがあるので、祖母は、きっと生まれ変わりだと信じていました。

なので、もしかすると、生まれ変わることもあるのかもしれません。

大久野島毒ガス資料館

自分の死後の世界が、見えた

わたしは、愛うさぎの死で、自分の生き方が、変わった一人です。

まず、「死」を恐れることが、なくなりました。

もう一つは、自分の死後を、心配しなくなりました。

もっというと、時間の使い方が変わり、将来のリスクに向けた予防のようなことも、やめてしまいました。

これまでは、年金がいくらもらえるか、とか、老後にかかるお金のことだとか、そんなことばかり考えて、会社員をしてきました。

うさぎさんと暮らしたことで、ありのままの自分を受け入れて、自然体になったように思います。

死を、あまり恐れることが、なくなりました。

いつか、その時がくれば、後悔せずに旅立てるようにしておこう、と思いながら暮らしています。

(まだ、そんな歳じゃない、と言われますが・・・)

大久野島の自然、ビジターセンター

愛うさぎが天国にいった、あの日に、夢を見ました。

詳しくは、書きませんが、わたしは、あるアクシデントで病院に運ばれて、救命措置を受けたけど、助かりませんでした。

夢から覚めても、救命措置で受けたキズの感覚が、1週間以上、続きました。

愛うさぎが死んでしまった、あの日に、おそらく自分も死んでしまったのかも、しれません。

自分の経験で、はっきりとわかったのは、死ぬときは、苦しくなかったということです。

死ぬ前までの苦しみや悲しみは、全部なくなって、安らかな気持ちになることが、わかりました。

なんて、晴れやかな気持ちなんだ・・・という感覚しか、残りませんでした。

肉体と精神がくっついて、今の自分がいます。

肉体は、だんだんと不調もでるし、物理的な束縛のようなものを感じながら、暮らしているものだと、わかりました。

だけど、そんな肉体から解放されて、魂というか精神だけになると、とても軽くなると、わかりました。

もし、肉体を失ってできないことがあるとすれば、抱きしめることの感覚や、なでる・触れるという感覚がないことも、わかりました。

どうか、生きている間に、大事にしている人、大事なうさぎさんとたくさん触れ合ってください。

もう一つ、死んでしまったら、他の人がどう心配してくれても、関係がなくなることが、わかりました。

肉体があるうちは、残された人のことを、心配したりしました。

だけど、肉体から離れたら、残された人は、自分でどうにかできるだろう、と安心できてしまいました。

自分には、どうすることも、できないとわかったのです。

こんな風に、ひとり安心して、死ねるというのは、実は、幸せなことだと、と感じました。

うさぎさんを訪ねて

虹の橋のはなし

天国の手前に、虹の橋があるそうです。

動物たちは、そこで、飼い主さんを待っているそうです。

ケガも、病気も治り、元気に走り回っているそうです。

虹の橋の下では、肉食だとか、草食だとか関係なく、仲良くなれるそうです。

不満なことは、ひとつだけ・・・それは、飼い主さんに会えないことです。

ある日、飼い主さんが現れて、一緒に虹の橋を渡って、天国に行くそうです。

現世で、愛されなかった動物たちは、仲良くなった子と一緒に、虹の橋を渡るそうです。

この話を聞いて、わたしは、死後の世界も悪くないと思えるように、なりました。

ペットロスに苦しんでいる方には、わたしの経験など、何も、役に立たないかもしれません。

だけど、わたしの経験は、ここに、まとめていきます。

いつか、読み返されることがあれば、幸いです。

※以下は、CM広告です。

Sponsored by
写真も添えられる、お悔やみ電報

最初のページに戻る