うさぎさんの病気、斜頸や眼振など、エンセファリトゾーン症

うさぎさんの斜頸、ローリング、眼振の症状

うさ飼いさんは、ローリングなどの症状に寄り添って、介助なさっている方も多いのですが、わたしは、恥ずかしながら、大久野島に行った時に、初めて経験しました。

ローリングなど、カラダの平行が取れない原因は、大きくわけると二つです。

一つ目は、エンセファリトゾーン症という寄生忠(原虫)が原因
二つ目は、細菌が脳に近い耳の部分、内耳に住むのが原因

エンセファリトゾーン症について

まず、エンセファリトゾーン症は、予防できないものか、考えた時が何度か、あります。

寄生虫学という、今では、あまり取り上げられない勉強をしたことがあります。

どこでもそうですが、多くの学問というのは、人間のためにやっているので、うさぎさん特有の病気だとか、特定の動物特有の病気をわざわざ研究する人は、いません。

いたとしても、人間の病気を撲滅するための、代替研究としてやっていることにしています。

そうしておかないと、研究費が用意できないので、研究が途中で頓挫することになるのです。

寄生虫学、わたしの学生時代には、ずいぶんと情熱を持っていました。

原虫という生き物は、単細胞生物です。

理科の授業で思い出す、アメーバなんかが代表です。

他に、人間で怖い思いをするのが、蚊が媒介するマラリア原虫。

他の寄生虫は、だいたい雌雄がある線虫だとか、ひも状に大きく伸びていく条虫だとか。

うさぎさんでは、うさぎ蟯虫(ぎょうち虫)など、大人のムシは、目に見える大きさになるものです。

だけど、原虫というのは、やっかいで、大人になっても、目では確認できません。

目では確認できないムシは、カラダの細かい部分まで行ったり、隅々まで生息域を、伸ばしてしまいます。

細かい部分に入り込まれると、生き物としては、やっかいです。

本名、エンセファリトゾーン・カニキュリという原虫は、生物の正しい表記で書くと、Encephalitozoon cuniculiです。

名前を書くときは、だれでも、イタリックになります。

エンセファリトゾーン・カニキュリという虫について

うさぎさんにカラダの中に住んでいますが、一人暮らしではなくて、集団で済んでいます。

腎臓に住んでいた群と、他の内臓に住む群、脳に住む群がいます。

原虫がいると、驚く人が多いでしょうが、わたしたちのカラダの中にいるミトコンドリアだって、最初は外来物質でした。

どうか、普通と同じように過ごせることを、ご理解ください

前に、この病気になったうさぎさんを飼い主さんが、安楽死させようとするエピソードを本で読みました(1)。

この病気に対する理解が必要だと、改めて感じたので、この記事にまとめることにしました。

虫がキライな方、どうか、それだけの理由で、殺生をしないでください。

腎臓に住んでいた群の子どもの原虫が、尿からカラダの外に排出されます。

野生のうさぎさんの習性で、尿をなめ飲むという行動があります。

自分の排出したものではなくて、他人の尿の場合もあります。

意味は、塩分の摂取かもしれません。

大久野島でも、うさぎさんの間では、コンクリートの上に落ちた尿をなめ飲む行動をしていました。

この尿で排出された原虫が、口から消化管に流れ、小腸から吸収されたときに、血液にのって、流れて全身をめぐります。

小脳あたりに到達して、そこに住み着いて脳の機能をじゃまするわけです。

感染しても、最初は仲間が少ないので、検査に反応できません。

たくさんの子ども原虫が体内に入ってきて、家族を増やして、爆発的に増えれば3週間くらい。

少しの数の子ども原虫が体内に入ってきて、増えたところで、1ヶ月くらいしたら、検査で反応がでます。

とはいえ、うさぎ側のカラダにも、免疫があります。

子ども原虫が増えないように、免疫で抑え込むのですが、ストレスだとか、他の病気にかかったとか、カラダの調子が悪いと抑え込むのが弱くなり、症状がでてくるというわけです。

通常、脳と血液との間には、国境のようなものがあります。

脳血液関門と呼ばれる、関所みたいなものです。

血液から、脳側にわたるときには、免疫が働いて、入り込ませないようにするのですが、どういうわけか通過してしまう外来物質があるようです。

そういうわけで、このエンセファリトゾーン・カニキュリも通過できたのでしょう。

住み着いて、カラダの免疫に抑えつけられながらも、住処を広げていきたいわけです。

エンセファリトゾーン・カニキュリの予防方法は?

ここで、駆虫剤を使って、カラダの原虫を失くしても、壊れた組織はなかなか、元に戻りません。

だけど、生き物のカラダは、不思議で、どこかが壊れても、別の組織が代わりをするので、症状でないこともあります

原虫をカラダから失くした後は、どうでしょう。

尿と一緒に排出された、子ども原虫は、3ヶ月くらい生きています。

環境中の子ども原虫の方は、塩素消毒で30分くらいつけると効果があるともいわれていますが、よくわかっていません。

塩素の濃度だとか、温度だとか、詳しい条件がはっきりしていないのです。

なので、再感染しないためには、何度か、ケージを洗って、干してを、繰り返すと、また使えるようになると思います。

また、ケージを買い直すことも提案されるかもしれません。

どんな生き物でも、自分以外の生き物に感染すると抗体という、免疫物質ができます。

抗体は、次に、また同じ外来生物が自分のカラダに入ってきたときに、すぐに反応できるように、備えています。

抗体は、一つではなくて、いくつかの種類があります。

そして、動物病院でする、血液中の抗体検査の検査薬こそが、実験動物たちの命で作られています

エンセファリトゾーン症の抗体検査

日本のエンセファリトゾーン・カニキュリの感染状況は、帯広畜産大学の先生が、2008年に論文を発表しています(2)。

論文では、IgM抗体とIgG抗体の結果が出ています。

少し補足すると、IgMが陰性(-)で、IgGが陽性(+)なら、過去の感染を意味します。

IgMが陽性(+)で、IgGが陽性(+)なら、過去にも感染したし、比較的最近にも感染したことを意味します。

まとめるとこういう感じです。

抗体と状況との関係:文献(2)を改変
抗体の結果 状況
IgM(-)+IgG(-) 過去も今も感染していない
IgM(-)+IgG(+) 過去に感染したことがある
IgM(+)+IgG(-) 今(ごく最近)に感染した、再検査する必要がある
IgM(+)+IgG(+) 過去と今、感染している

単独飼いをしている、健康なうさぎさんの感染率は、29.7%です。

だけど、複数飼いの場合、健康なうさぎさんの感染率は、75.2%です。

つまり、単独で暮らしていても、どこかで感染したことがある保菌者が、30%だということです。

それに比べて、複数で暮らしていると、感染率がぐっと、上がります。

複数飼いは、感染させあっている可能性が高いし、母子うさぎの関係で、感染させている可能性が高いわけです。

神経の障害の症状がでたうさぎさんでは、感染率は、81%です。

他の病気にかかっているうさぎさんでは、感染率は、43.2%です。

健康状態と感染率の関係:文献(2)を改変
健康状態 感染率(IgG)
単独飼い/健康 29.7%
複数飼い/健康 75.2%
神経症状 81.0%
他の疾病 43.2%

エンセファリトゾーン症のつき合い方

神経症状がでているうさぎさんの、20%は、エンセファリトゾーン・カニキュリ原虫に感染していないことがわかります。

この20%が、内耳の病気です。

内耳に、原虫ではなくて、うさぎさんに風邪のような症状を起こさせる、細菌などが原因でしょう。

内耳に細菌が感染して、ふらつきやめまいの症状がでてきているわけです。

エンセファリトゾーン症の治療で、原虫の駆除剤と抗生剤の治療を同時に進めるのは、このためです。

原虫という生き物は、細菌をやっつける薬が効きません。

逆に、細菌に、ウィルスだとか、寄生虫をやっつける薬は効きません。

原虫の抗体検査は、すぐに結果がでないので、その間にも、治療を進めているのです。

早く治療すれば、カラダの組織が壊れるのが止まります

いっぽうで、胎盤感染というのは、非常に少ないと言われていて、子うさぎの感染率は、少ないのです。

逆の言い方をすれば、離乳後に母子が離れて暮らした子うさぎさんは、感染率が低いことになってしまいます。

ペットショップなどは、こういう論文を逆手にとって、販売しているのかもしれません。

だけど、子ども時代は、感染よりも、ストレスの減少や精神安定が、重要な要因です。

だから、万が一、感染していたとしても、原虫の駆虫と、ストレスを減らした生活で、このエンセファリトゾーン症と向き合っていくことが大事です。

神経症状がでると、介助が必要になります。

体験記などを読むと、よくわかるのですが、介助するたびに、できることが増えることを喜んでいる方もいます。

症状が良くならなくても、安定していることが大事な人もいます。

悲劇だと思わずに、うさぎさんの生活の一部、個性だととらえて、暮らしている方もいます。

うさぎさんは、健康で長生きすることも大事ですが、山あり谷ありで、病気になったり、トラブルに巻き込まれることもあります

だから、人生も、同じなんじゃないかと思っています。

健やかなるときも、病めるときも、一緒にいることで、学ぶことは、あります。

わたしは、愛うさぎを病気で亡くしてから、ずいぶんと再勉強する機会ができました。

きっと、今後の自分の人生にとって、プラスに働くのではないか、と思っています。

引用文献

(1) 田向健一、珍獣の医学、扶桑社、2016.

(2) Igarashi M., Oohashi E., Dautu G., Ueno A., Kariya T., Furuya K.:High seroprevalence of Encephalitozoon cuniculi in pet rabbits in Japan.J. Vet. Med. Sci., 70(12), 1301-1304, 2008.

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うさぎさんの避妊手術の悩み_2

うさぎさんの女の子と暮らしていると、ものすごく、悩む問題です。

悩むのは、ムリがありません。

1.うさぎさんの子宮腺がん(子宮がん)の発生率のデータの高さと、肺転移の恐怖
2.全身麻酔のリスクと、病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか

この2つの要因を天秤にかけても、答えが出にくいのは、ホンネです。

前の記事では、うさぎさんの子宮腺がん(子宮がん)の発生率のデータ、それと、肺転移の恐怖について、まとめておきました。

前の記事を読む方は、コチラ

避妊手術の悩み_2、全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか←クリックすると記事に行きます。

今回は、全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか、それと最近のトピックスを紹介します。

手術時の全身麻酔のリスクを考える

ネット上では、全身麻酔の危険性は、0.5~5%と言われています。

この麻酔のリスクの0.5~5%は、全身麻酔から目覚めないことや、うさぎさんの場合、気管挿管が難しいこともあります。

人間でも、全身麻酔から目覚めないヒトは、います。

わたしの知人は、長い間、植物状態の末に、亡くなりました。

また、麻酔は、薬ですので、解毒器官である、肝臓や腎臓に毒性を示すのは、事実です。

0.5~5%は、低い数字に見えても、自分に置き換えると、非常に恐ろしい数字です。

大人うさぎになってから、子宮にトラブルがあった場合、外科手術をすることになりますが、この時の麻酔のリスクはもっと上がります。

大人うさぎさんの麻酔リスクについては、論文が見つかりませんでした。

獣医さんが論文を作るのだから、当たり前ですよね。

大人になると、カラダのあちこちに不調がでますし、脂肪がついたりして、手術が難しくなっていきます

手術の成功率は、若年期は95~99.5%に対して、高齢期(7歳前後)で80%だそうです。

若いときと違って、症状が出てからの手術では、外科手術の成功率は、低くなるようです(ちゃんとした文献は、見つけられませんでしたが)。

成長していて、カラダが大きいから、使う麻酔の量が増えます

先ほど、うさぎさんの食欲不振は、致命的と申しましたが、手術後の食欲に大きく影響してしまいます。

ヒトのように、大きな生き物であれば、ある程度の日数を食べなくても、大丈夫です。

だけど、うさぎさんの場合、食べないと、肝臓機能がストップしてしまうので、致命傷になるのです。

外科手術をした場合は、入院が必要になるでしょうし、他の検査も必要になります。

麻酔技術は、少しづつですが、良くなっているようです。

例えば、麻酔薬をいろいろなものを混合させて使うことで、特定の薬剤に、過敏に反応してしまう子のリスクを、抑えることもできます。

麻酔のテクニックが、変わったから、手術中の事故は、減っているんだって!獣医さんが、「もっと信じて!」って、言っていたんだ。

麻酔のレビュー_01_関心

病気ではないカラダを、傷つけるのは正しいのか

要するに、ココが一番の問題です。

「病気ではないカラダを、傷つけるのは正しいのか」

ある意味で宗教的であり、哲学的であり、他人が立ち入れない分野です。

だからこそ、飼い主さんが決めることだと、なります。

欧米人は、生まれたときに盲腸を取ってしまうといいます。

ヒトにとって、盲腸は、何にも役割がない臓器だからです。(うさぎさんにとっては、盲腸が命の次に大事ですけどね)

役割がないのに、病気になるのは、困る。だから、病気のリスクを減らすと いう、なんとも合理的な話です。

この考え方が、うさぎさんの避妊手術や去勢手術に、似ているところです。

海外で避妊手術が多いのは、多頭飼育が、当たり前という文化だから、とも解釈できます。

感情論だけでなく、科学で考えると、リスクとベネフィットを比べて、より利益が大きい方に、決定するという方法があります

悩んでしまったら、避妊手術を、子宮がん予防手術と読み替えて、考えてみることも、やってみます。

男の子の場合は、去勢手術を、性欲ストレス減手術と、読み替えてみると、シンプルな答えを、出せるかもしれません。

リスクは、これまでいろいろ書いたようなものです。

・麻酔の心配
・麻酔の毒性
・手術の予後の心配
・宗教的、哲学的な問題
・仮に失敗した時のストレス
・太りやすくなる
・膀胱をささえる臓器がないので、結石が心配
・毛の抜け代わりが、ずっと起こる(ダラダラ換毛期)

ベネフィットは、こんなところでしょうか。

・子宮トラブルに巻き込まれない
・経済的な得(手術費用)
・血尿などの確認作業が減る
・ホルモンの影響が減り、おだやかになる
・多頭飼いができる
・外出時に望まない妊娠が減る
・仮に子うさぎができた時の里親探しがいらない
・仮に間に合わなかったときの後悔とストレス
・クランベリーなど予防方法が必要ない

ここで、変にうさぎさんのために・・・と考えるとややこしくなってしまいます。

あくまでも、飼い主である自分のために・・・で、選択していい、と思います。

先ほども、言いましたが、やっぱり答えがでなければ、そのままにして、前に進んでもいいと思います。

前に進んでから、もしもの時に、外科手術するという方法もあります。

うさぎさんにも、一応、輸血ができます。

避妊手術や去勢手術に、適齢期はあるのでしょうか?

雑誌、うさぎと暮らす45号(2012)には、以下のように紹介されていました(1-5)。

避妊手術・去勢手術の適齢期:

女の子:6ヶ月齢~8ヶ月齢
男の子:4ヶ月~オスらしくなる前まで

※最近のうさぎの去勢事情:(2017年3月1日追記)
うさぎの去勢は、6ヶ月齢以降で、子うさぎの身体がしっかりとしてから、行われるように、獣医師が推奨しています。
去勢は、繁殖を防ぐ目的だけでなく、ヘルニアと、精巣がんの予防を目的としています。

※イヌの場合:(2017年3月1日追記)
・成犬前の去勢手術の推奨は、間違いであることをアメリカケネルクラブが、報告した。
・幼少期の去勢手術は、寿命を縮る恐れ、排尿障害や関節障害などが、起こる危険性を指摘した。
・去勢手術を成犬以降に遅らせることを推奨し、普及に努めている。

6ヶ月を目安としているのは、カラダに脂肪がついていないときであること、性的に成長期であって、成熟していないから、でしょう。

もう一つ、若い時の傷は、治りやすいということも、ありそうです。

ボクの獣医さんのお話しでは、手術の適齢期は、うさぎさんのカラダの成長度合いで、決まるんだって!ちなみに、ボクの場合は、6ヶ月以上になってからの方が、いいってんだって。

麻酔のレビュー_01_関心

先ほどもお話ししましたが、手術を見送っても、考えが変われば、手術することは、できます。

手術の適齢期をすぎてからでも、2歳くらいまでは、駆け込みの避妊手術があるようです。

納得できる動物病院が、見つかった人もいます。

信頼できる病院が見つかったので、やっぱり、避妊手術してしまおう!と、決心できた人もいます。

やっぱり、決心がつかないのは、動物病院が、見つからないから・・・ということかもしれませんね。

獣医師を選ぶことも、難しいです。

うさぎ専門店のようなところでは、最寄りで、いい獣医師をこっそり、紹介してくれることがあります。

ぜひ、頼ってみてください。

それと、視野は、狭くしないことです。

うさ飼いさんがいたら、積極的に、話してみるといいと思います。

そういう意味では、うさんぽ会や、うさぎオフ会も、参加する意義があるかもしれませんよ。

ボクの獣医さんは、うさぎ専門店さんが教えてくれた先生のところなんだ!ボクとお母さんは、主にバスを使うよ!

麻酔のレビュー_01_関心

うさぎブリーダーから発生した、出産経験による子宮トラブル低下説

うさぎさんの繁殖をするブリーダーさん(ラビトリー)での、「子宮トラブルが、経験上低い」と報告する方がいて、その意見から、大胆な仮説があります。

子うさぎを出産したら、子宮腺がんが予防できるのではないか?という説です。

わたしは、産んだ子のリスクが下がることは、「ない」と思います

うさぎさんの親子

妊娠するという状態は、特別な状態になるということです。

生き物が発展したのだから・・・と考えるのは、乱暴です。

出産によって、活動している子宮が停止すると、考える人もいるようですが、それも違います。

うさぎさんの場合は、刺激が起こると排卵する生き物です。

だけどヒトは、1年中、いつでも発情しています。まず、生き方が違っています。

どちらも、カラダの中で、女性ホルモンの量も質も、完全に変わります。

そして、一度、出産して、女性ホルモンが動き出せば、カラダは変化して、女性ホルモンが、優位な状態になります

つまり、女性モルモンの影響を受けやすくなり、子宮トラブルに近づいている、と考えることができます。

もともと、ボーイッシュだったうさぎさんでも、出産を経験すれば、確実に「女性らしさ」が、でてきます。

もう一つ、妊娠、出産、授乳は、母うさぎにとって、かなり体力を使います

つまり、寿命を縮めているのです。

子宮腺がんの前に、寿命がつきている可能性があるのです。

たくさん出産経験のある女性がTVで元気に活動していたりしますが、かなり体力がある人です。

年を重ねたときに、普通の体力では、ガタっと体力がなくなることもあります。

もともと生き物は、ガン予防のために妊娠するわけでは、ありません。

長い年月、そうやって人間などは、繁栄してきたと思うでしょうが、昔は、そこまで長生きが、できていませんでした。

今の課題は、長生きと、質の高い生活です。

ここにきて、長い年月の生き物の自然なやり方を持ち出すのは、ちょっと安易すぎる、と思っています。

女性ホルモンの影響は・・・?

最後にもう二つだけ、トピックスを・・・。

未避妊で、ずっと心配であれば、肉垂(マフ)を、一つの目安にしてみては、どうでしょうか。

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マフができるということは、女性ホルモンが影響している、つまり、子宮が動いているということです。

偽妊娠の回数でも、子宮の動きがわかります。

うさぎと暮らしている人たちの記事を読んで、なんとなく、共通していたのは、子どもなのに、ひっつき虫になっているうさぎさん、マフが大きいうさぎさん、やたらなわばりを主張するうさぎさんが、子宮に動きが、あるように、思います。

あくまでも、科学的ではなくて、主観的に、です。

人間でいえば、早熟さんと、いうか・・・これは、どうにもなりません。

もともと、うさぎさんは、たくさん子どもを産む生き物です。

男の子は、もんもんと、繁殖のことばかり考えていて、女の子は、背中をなでられるだけで、ドキドキしてしまいます。

人間の男のヒトにも、ドキドキしたりして、「なんなの、コレ・・・」状態です。

もし手術の名前が、避妊手術は子宮がん予防手術で、去勢手術は、性欲ストレス減手術だったら・・・どう選択しますか?

もちろん、うさぎさんのために、自分が、仕事を辞めたり、仕事を変えたりしてもいいと思えるのであれば、避妊手術しないことを選択しても、いいと思います。

うさぎさんと一緒にいる時間を増やせば、早期発見できるからです。

生活が成り立てば、いいのです(わたしも、仕事を変えています)。

飼い主の選択に、うさぎさんは、ついていくしかない、のです。

お母さんの生き方まで、変えちゃうんだね・・・。ボクたちって、神秘的だなぁ~

手術レビュー_01_関心

まず、予防方法で、避妊手術以外に、何かないものか・・・。

もっと、ホルモン療法や、代替療法があっても、よさそうなのに、見つかりません。

研究が、進んでいないのでしょう。

アメリカのイリノイ大学で、クランベリーは、がん予防に効果があると、研究しています。

(※クランベリーの効果:もう少し詳しい情報を2009年頃に入手していたと記憶しているのですが、見つからなくなってしまいました。探しておきます。)

少し前から、ヒトの子宮トラブルには、葉酸も見直されていますので、イチゴもいいのではないか、と推測しています。

今、わたしは、新しいことがわかるたびに、女性ホルモンのおそろしさを、改めて感じています。

人間の場合ですが、喫煙経験のない、女性の肺がんが多くなっています。

昔は、肺がん=タバコとシンプルな因果関係が、結びついていました。

しかし、どうも、この肺がん(転移ではなく、原発性の肺がん)は、女性ホルモンが影響しているのではないか?という仮説があるようなのです(1-6)。

妊娠を望むなどして、ホルモン治療をしている人が、肺がんになる可能性がある、とのことです。

もちろん、もともと女性ホルモンが多い人は、肺がんになる可能性があるの群に入ると思います。

女性ホルモンの研究がもっと進んでくると、将来リスクに備えた人生を考えることが、できるようになるはずです。

それでも・・・うさぎさんの場合は、答えは、出にくいものです。

いろいろな意見がありますが、わたしは、獣医さんの意見だけでなく、第一は、自分のために選択することが大事です。

その次に、うさぎさんのために(うさぎさんのカラダ、呼吸器や心臓の心配なども含めて)、選択すればいいと思います。

最後に、獣医さんのご意見を参考に聞く・・・それが、納得しやすいと思います。

わたしの方は、もっと、論文をさがしてみますね。

今日は、この辺で・・・。

引用文献:

1-5) うさぎと暮らす マガジンランド発行、45, pp.18, 2012.

1-6) Liu Y., Inoue M., Sobue T., Tsugane S.: Reproductive factors, hormone use and the risk of lung cancer among middle-aged never-smoking Japanese women: a large-scale population-based cohort study. Int. J. Cancer. 117(4), 662-666, 2005.※人間の医学の論文です。

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うさぎさんの避妊手術の悩み_1

うさぎさんの女の子と暮らしていると、ものすごく、悩む問題です。

悩むのは、ムリがありません。

2つの要因を天秤にかけても、答えが出にくいのは、ホンネです。

1.うさぎさんの子宮腺がん(子宮がん)の発生率のデータの高さと、肺転移の恐怖
2.全身麻酔のリスクと、病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか

ずっと、何がいいのか、考えていました。

避妊手術は、うさぎのためにするのではなく、飼い主さんのためにするものなんだって、思うのです。

そうしないと、答えが出ないのです。

以下に書いたデータから、わたしが読み解けたことは、リスクを減らすことで、うさぎとの未来の暮らしを、より楽にしていく、ということだけでした。

まず、子宮腺がんの発生率のデータについて、詳しく勉強してみました。

子宮腺がんは、最初からガンになるのではありません。

子宮腺がんの統計データとは・・・

ネット上で、よく見かけた数字、「雌うさぎの子宮がんは、80%」の出所は、1941と1959年にGreeneが、発表した論文です(1; 2)。

この論文では、5歳の雌24匹のうち、19匹が子宮疾患を患っている、と報告されています(2)。

24匹というのは、統計に使うには、かなり少ない数(母数)です。

19は、死亡したときに解剖しているようで、子宮がんと確定しています。

子宮がんは、19/24匹で、つまり、79.1%になります。

いま、記事を書いているのは、2016年ですから、75年も昔のことです。

そして、この時代のうさぎさんのごはんは、長寿よりは、太らせる目的のエサです。

獣医さんは、よくこの80%説を引用されます。

75年前の太らせるエサを与えられて育った、うさぎさんの子宮がんは、19/24匹で、80%です。

正直言って、10年ひと昔の時代に、ずいぶんと古いものを引用するなぁ、と思いました。

それだけ、うさぎさんの獣医学研究データが少ないということだと思います。

およそ60年も前の、太らせるペレットを食べたうさぎさんの子宮がんが、80%だったという、報告でしかありません。

獣医さんは、病院務めなので、出会う、うさぎさんのほとんどは、病気の子でしょう。

獣医さんのように、出会う、うさぎさんが、ほとんどの病気、という環境に身を置いていれば、必然的に、子宮がんの割合も多くなってしまいます

もう少し、最近の報告があります。

Heatley and Smithの2004年の論文では、3歳以上の女の子は、80%が、子宮腺がんと報告され、これを引用して、50~80%が子宮腺がんである、と報告されています(3)。

だけど、このHeatley and Smith (2004)の報告は、経過などが、詳しく書いてありません。

あくまでも、動物病院の獣医師に向けて、うさぎの腫瘍についてまとめた、いわば総説です。

3歳以上で、何匹の女の子だったのか、どんな種類のうさぎさんなのかも、書いてありませんから、わかりません。

もしかすると、実験動物かもしれないし、クリニックに来院したうさぎさんなのかも、しれません。

とにかく、わからないだらけです。

このHeatley and Smith(2004)の論文には、たった1事例のうさぎさんの症状や、経過なども、書いてあります。

「うさぎさんのがん」というテーマで勉強するのには、参考になる論文だと、思います。

子宮の細胞が多くなる「過形成」という状態も、子宮疾患の一つです。

子宮がんの状態では、ありませんが、やがて、子宮がんに発展するだろう、とのことで、子宮がん扱いされる場合があります。

がんは、最初は、ポリープみたいなものから、始まります。

ポリープが、のう胞になって、そして腫瘍と呼ばれる状態になって、やがて、腺がんになるという経過です。

このがんのでき方は、人間も同じです。

そうすると、ポリープ状のものでも、子宮がんと呼んでしまうので、うさぎさんの子宮がんの症例数は、多くなります。

一方、うさぎ専門店や、うさぎブリーダーいわゆるラビトリーでは、繁殖させて、子うさぎと暮らしています。

子うさぎをお迎えに

若くて健康なうさぎたちを相手にしているので、必然的に、病気をみることは少ないと思います。

では、うさぎさんと暮らしている、わたしたちは、どうでしょう。

より少ない経験と母数ですから、信用できる答えは、導き出すことはできません。

そこで、子宮腺がんが、恐れられているもう一つの要因、肺転移について、詳しく考えてみることにします。

子宮腺がんからの肺転移について

たくさんのネットの声を見ていると、子宮腺がんを恐れているのは、「肺転移」のようです。

肺に、がんが転移した場合、うさぎさんが苦しい思いをするだけだ・・・とあります。

肺は、多くの内臓の中で、転移しやすい場所であると同時に、強く症状が現れる場所です。

だからこそ、悲劇的に感じます。

血液にのって、がん細胞がカラダの中をめぐるわけですから、血液でできている肝臓にも、転移します。

肝臓に転移しただけでは、症状が、出にくいのです。

うさぎさんの場合は、肝臓に転移した症状としては、まず食欲不振になると思います。

肝臓は、胃の近くにあるので、肝臓がんの塊が、本来の胃の位置を変えたり、圧迫してくるはずです。

食欲不振は、うさぎのさん場合、致命的になることもあるのですが、ヒトをはじめ多くの生き物は、あまり深く考えません。

ところが、肺がんの方は、苦しそうな姿勢をとるので、より動揺することになります。

しかし、子宮腺がんというのは、すぐに転移は起こりません

がんを悲劇にとらえる傾向の人は、「進行がん」をイメージしています。

「進行がん」は、ものすごいスピードで、がんが進行していきます。

しかし、子宮腺がんは、そういうタイプのガンでは、ないのです。

子宮という臓器は、仮にガンであった場合、ゆっくりとガンが進行する臓器です。

また、がんは、若ければ若いほど、進行は早くなります。

がん細胞は、自分自身の細胞から生まれます。

若いときは、新陳代謝が良い、といいますが、細胞がどんどん生まれるのです。

だんだんと年齢を重ねていくと、細胞が生まれるのが遅くなり、シワやたるみだとか、いわゆる老化していくのです。

リラックスしたうさぎ

年齢を重ねたと表現するには、生き物の場合は、繁殖期で考えるとわかりやすいです。

繁殖期をすぎれば、細胞の活性も落ちてくるので、がん細胞が増えるスピードは、ゆっくりです。

もともとゆっくりと変化する子宮に、加齢が加わり、うさぎさんの子宮腺がんは、半年~2年程で、悪性化し、転移を起こしやすくなります

1~2年と長いスパンで転移するという、転移性がんのスピードは、1997年にPaul-Murphyが発表した論文に書かれています(4)。

転移の率について、論文をもう少し読む必要があるのですが、2008年に佐藤らが発表した論文によると、子宮腫瘍の111匹中の1例となっています(5)。

筆者は、さらに追跡する必要があると考えていて、しかもその1例の転移は、肺、肝臓、骨のどこに転移したのかは記されていません。

佐藤ら(2009)論文では、子宮腺がんを含む、子宮のトラブルがあった307匹と、避妊目的で来院した4匹を合わせて、311匹中について、調査しています(5)。

226匹は、血尿の症状で、また、乳腺の張りなどの異常が30例です。

血尿が73%、乳腺の異常が10%、腹部の腫れが7%で、症状は90%です。

またネットでささやかれる子宮腺がんは、無症状でも起こるということについては、おそらくこの論文を引用しているのではないか、と思いますが、避妊手術を目的に来院した4匹(1.3%)が、無症状として、統計に掲載されています(5)。

つまり、子宮腺がんだけでなく、がんまでいかない何らかの子宮のトラブルには、シグナルがある、と考えてよさそうです。

臨床の報告例でも、年齢は4歳から7歳で、血尿があって、外科的に摘出して、子宮腺がんであったと報告されています(6)。

7歳で摘出し、その後回復しているところを考えると、高齢期であっても、手術する選択を選ぶことができそうです。

しかし、このシグナルを見つけることは、大変です。

仮に、避妊手術を先延ばしにしたのなら、毎日のボディチェックと、3~4歳からは、血尿の確認が必要になるということです。

また、血尿は、どのくらいの量が出血しているのか、気になるところです。

血尿は、いきなり、出るそうです。

子宮には、血管があるので、そこが、破けてしまうからです。

こんな風に、子宮の血管が破けたのだとすると、かなりの量の出血があるはずです。

ネット上で、血尿の具合の写真を掲載されている方がいました。

ネットの写真のように、大量の出血が続けば、失血死する場合があると思うのです。

それほどの、血液の量でした。

汚い話ですが、人間の下血でも、出血死した事例を知っています。

痔の出血で、大量出血し、血液が足りなくなって、心臓が空回りしたのです。

同じように、うさぎさんの血尿でも、出血死はおこりうるのではないか、と思うのです。

ましてや、うさぎさんのカラダは、小さいです。血液の量は、55~78 ml/kgです。

だいたい体重の20%の失血までが、ギリギリ許容される限界になります。

体内から、アドレナリンというホルモンがで出始める出血の量が、20%です。

20~30%失われると、いわゆるショック状態になります。

輸血ができればいいのですが、どこかが破れている状態では、そう長くもたせることは、不可能です。

失血死の問題については、あまり、触れる人がいません。なぜでしょうか・・・。

血尿が、例えば1日とかになるのでしょうか、すみませんが、不勉強です。

もっと、勉強してみます。

ネットでは、「うさぎさんのために」と、避妊手術を強くすすめる声があります。

その声は、非常に強い言い方をするので、気になっていました。

冷静になった今、そこに、一つの答えを見つけることが、できました。

おそらく、その方は、うさぎさんを亡くされ、子宮疾患からの肺転移の可能性を指摘されて、ご自分を責めていらっしゃるのでは、ないでしょうか。

うさぎさんに限らず、動物の診療では、「診断がつかなければ、セオリー通りの診断をすべし」と、獣医の臨床学の教科書に書いてあります。

いろいろ調べても、ヒトを含め、生き物のことは、わからないことは、多いのです。

獣医に限らず、人間の医療でもそうです。

特に、うさぎさんの場合、女の子の子宮がんが多いと、GreeneやHeatley and Smithらが、発表しているのであれば(1; 3)、検査してもわからないことがあっても、子宮がんの可能性があったと、診断することになるのが、セオリーです。

レントゲンでは、内臓の状態までは、わかりません。

CTを使うと、最初の病巣(原発性という)なら、大きな塊に、転移性なら、不成型な丸型の塊が、いくつか見えてきます。

ウサギの内科と外科マニュアルという翻訳本にも、子宮腺がんからの、肺転移が多いと書かれていましたが(6)、割合的なものなど、詳しくは、書かれてなくて、わかりませんでした。

うさぎさんは、肺が原発性の病巣となることは、報告例が少なくて、「まれ」な病気とされているので、まず、転移であることを疑われます。

仮に、男の子で、原発性肺がんの報告がたくさん出てくれば、セオリーが変わってくるのかもしれません。

ただ最近では、子宮がんだけでなく、精巣がん予防に、去勢手術をすすめる獣医さんがいます。

残念ですが、今のところ、呼吸器系の症状がでていれば、肺転移が起こり、最初の病巣(原発性という)は、子宮で、肺に転移が起こったのだろう、と診断することが、セオリー通りの診断に、なるはずです。

ほんとうに、そのセオリー通りの診断が、正しいのかは、わかりません。

正しくない、と思いたいこともあるし、思いたいだけで、正しいのかもしれません。

どうしても、答えがほしければ、死亡時に解剖するしか、ありません。

だけれど、がんばって生きてきたうさぎさんを、すすんで解剖する人は、おそらく少ないでしょう。

セオリー通りの診断こそが、子宮がんからの肺転移が多い真相なのでは、ないか・・・と、わたしは、勘ぐってしまいます。

もう一つの事実について・・・。

先ほどの Greene(1941)の論文では、5歳まで、子宮のトラブルなしで、生存できれば、子宮腺がんは1/3程で、反比例しています(1)。

つまり、5歳から、新たに子宮腺がんなど、トラブルを抱えることは、確実に少なくなると、いうことを、意味しています。

高齢期になってから、子宮腺がんによる肺転移を疑われて、ご自分を責めていらっしゃる方がいましたら、どうか、この情報を素直に、信じていただけたら、幸いです。

かなり古い、Greene(1941)の論文から、子宮腺がんが多いことを、支持しているのに、同じ論文の、高齢うさぎの子宮腺がんが、減少していることだけを、信用しないというのは、不自然な気が、しています。

この記事では、うさぎさんの子宮腺がん(子宮がん)の発生率のデータ、それと、肺転移の恐怖について、まとめておきました。

次の記事は、全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか、それと最近のトピックスを紹介します。

つぎの記事:避妊手術の悩み_2、全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか←クリックすると記事に行きます。

避妊手術のリスクを書いてみます。

・麻酔の心配
・麻酔の毒性
・手術の予後の心配
・宗教的、哲学的な問題
・仮に失敗した時のストレス
・太りやすくなる
・膀胱をささえる臓器がないので、結石が心配
・毛の抜け代わりが、ずっと起こる(ダラダラ換毛期)

避妊手術した場合のベネフィットは、こんなところでしょうか。

・子宮トラブルに巻き込まれない
・経済的な得(手術費用)
・血尿などの確認作業が減る
・ホルモンの影響が減り、おだやかになる
・多頭飼いができる
・外出時に望まない妊娠が減る
・仮に子うさぎができた時の里親探しがいらない
・仮に間に合わなかったときの後悔とストレス
・クランベリーなど予防方法が必要ない

次のページでは、避妊手術しなかった場合に、どうなのか、シミュレーションしてみます。

避妊手術は、飼い主さんが決めていいことです。

そのときに、変に、うさぎさんのために・・・と考えるから、ややこしくなってしまいます。

だからこそ、自分のために・・・で、選択していい、と思います。

答えがでなければ、そのままにして、前に進んでもいいと思います。

もし、避妊手術という名前ではなく、子宮がん予防手術という名前だったら、受けたいですか?

子宮がん予防手術と聞いて、受けさせる方に、傾くのなら、できるだけ賀、早期に、手術を決意する方が、いいと思います。

年齢的には、6ヶ月位です。

2歳のかけ込み手術も、あるといいます。

もちろん、2歳すぎてからでも、手術は、充分できます。

2歳くらいになると、おなかに脂肪がついているので、慎重になるそうです。

病院は、ストレスがかかります。それまでに、うさぎさんの自信をつけ、大丈夫と、思えることを増やし、好きな食べ物を、探しておきましょう。

もうひとつ、症状が出てから、手術するという選択肢があります。

だけど、症状を見逃さないように、しなきゃいけなくなります。

そのあたりも含めて、次のページが、参考になれば、と思っています。

つぎの記事:避妊手術の悩み_2、全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか←クリックすると記事に行きます。

引用文献:

1) Greene H.S.N.: Uterine adenomata in the rabbit.J. Exp. Med., 73(2), 273–292, 1941.

2) Greene H.S.N.: Adenocarcinoma of the uterine fundus in the rabbit. Ann. N.Y. Acad. Sci., 75, 535-542, 1959.

3) Heatley J. and Smith A.: 2004 Spontaneous neoplasms of lagomorphs. Vet. Clin. Exot. Anim. 7, 561–577. cited in ウサギの内科と外科マニュアル(第ニ版)、斉藤久美子訳、2009年.

4) Paul-Murphy J.: Reproductive and urogenital disorders. In: Hillyer E.V., Quesenberry K.E., eds, Ferrets, rabbits, and rodents, Clinical medicine and surgery, WB Saunders, Philadelphia, 202-211, 1997.

5)佐藤英実, 内海美和, 高久ゆうき, 鶴岡学, 中西真紀子, 斉藤久美子:ウサギの子宮疾患311例に関する疫学的検討、動物臨床医学, 18(2), 25-29, 2009.

6) 木内 充, 宮崎あゆみ, 細川志乃 (2010): 血尿を主訴としたウサギの子宮腺癌の3例, 岩獣会報, 36 (2), 62-64.

7) ウサギの内科と外科マニュアル(第ニ版)、斉藤久美子訳、2009年.

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もらったお薬がわかるページ:うさぎさんのおくすりの名前と種類

※急いでいるとき
1.PCは、[Ctrl] と[F]を同時に押し、単語を入力して、検索してください!
2・スマホは、上の[検索バー]に単語を入力し、【このページ】と書いてある下の[”単語”を検索]をタッチしてください!

※ご注意ください
1.治療薬は、診療なしに販売・使用することが禁止されています(獣医師法)
2.新しい情報が見つかったりして、加筆する場合があります。

愛うさぎの退院と不安の経験から・・・

愛うさぎの退院のとき、くすりのことで、たくさんの不安を経験しました。

書籍などにまとまっているのですが、すき間の時間が活用できず、わたしにとって、検索できないストレスが大きかったのです。

もしもの時のために、お役に立てればうれしいです。

PCでは、[Ctrl] と[F]を同時に押し、単語を入力して、検索できます。

全部読むのは、時間のムダです!

うさぎさんの薬:もらったおくすりのこと

うさぎさんのおくすりのことを調べていくと、化学物質名の場合、商品名の場合が、あります。

獣医さんの説明でも、化学物質だったり、商品名だったり、もしくは「おくすり」としか呼ばない場合だったり、いろいろだと思います。

ここでは、おくすりのことを調べるよりも、早く、頭をスッキリさせて、うさぎさんと一緒に過ごす時間を大事にしてほしくて、まとめたつもりです。

うさぎさんとの時間を、確保してあげてください。

少しでも、不安の解消につながれば、幸いです。

おくすり

【抗菌剤と抗真菌剤】:細菌とカビの治療
くすりの名前 用途

アムホテリシンB

下顎腫瘍の埋込み
※主にカビに効果を期待
※ヒトで腎毒性の報告
トブラマイシン 下顎腫瘍
※主に細菌に効果を期待
オキシテトラサイクリン 多渇症、食欲不振、下痢
うさぎさんの急性毒性試験の結果でも良好
※副作用:組織の炎症

グリセオフルピン

塗り薬で、皮膚糸状菌症に利用
ケトコナゾール 塗り薬で、範囲がいくつかあるときの皮膚糸状菌症に利用
オフロキサシン 泌尿器、皮膚、呼吸器感染症
水によく溶ける
細菌が原因のうさぎさんの斜頸の治療にも利用

クロトリマゾール

塗り薬で、限定された部分の皮膚糸状菌症
ミコナゾール 主にカビが原因のかゆみを止める
限定された部分の皮膚糸状菌症
ケトコナゾール 塗り薬で、範囲がいくつかあるときの皮膚糸状菌症に利用
グリセオフルビン 塗り薬で、皮膚糸状菌症が進行した時に利用
フルコナゾール 全身性の真菌症
ヒトの髄膜炎で、うさぎさんの毒性試験あり。結果は良好

エンロフロキサシン

細菌が原因のパスツレラ症(14日間~経口投与)
フルオロキノロン系、うさぎさんによく使われる
※副作用:関節炎

シプロフロキサシン

パスツレラ症の鼻炎、上気道への感染、目の表面の傷
ニューキノン系
経口用のくすり
内耳の感染症に効果ありとの報告

ペニシリンG(ベンザチン)

※経口のみ

ウサギ梅毒
※強い薬なので、下痢を起こしているときは、エンロフロキサシンを利用することも

リファンピン(R)/アジスロマイシン(A)

ブドウ球菌性骨髄炎
※アジスロマイシンは、うさぎさんの治療に良好、緑膿菌などの菌には効果なし
リファンピン(R)/クラリスロマイシン(C) ブドウ球菌性骨髄炎
セファゾリン 真菌感染症
重篤な時は、フルコナゾールと一緒に投与。
※副作用:腎毒性、肝細胞毒性との記録があったが、毒性試験は良好となっている。
その他の抗菌剤・抗真菌剤 ・アミカシン
・【経口はダメ】セファレキシン(消化器症状で死亡するので注意が必要)
・クロルテトラサイクリン:梅毒の治療、論文あり

・ドキシサイクリン:上気道感染のネブライザー治療に利用

・スルファメタジン

【駆虫剤:寄生虫の治療】
くすりの名前 用途

アルベンダゾール

エンセファリトゾーン症
パスツレラ症も考慮して、他の抗生剤と混合することも

フェンベンダゾール エンセファリトゾーン症
パスツレラ症も考慮して、他の抗生剤と混合することも
カルバリルパウダー5% 外部寄生虫
イミダクロプリド ノミ、シラミの成虫
うさぎの毒性試験結果あり、口に高濃度入らないように

ルフェヌロン

ノミ
うさぎさんは、安全に利用できる

レボリューション 6%

ツメダニ症ウサギズツキダニ、うさぎギョウ虫
首の後ろの皮膚に落とすのみで、安全に利用されている
まれにアルコールによるアレルギーがあるので、投薬後1日位は観察しておくとよい
セラメクチンが有効成分

アドバンテージ

ツメダニ症、シラミ、ノミ
首の後ろの皮膚に落とす
イミダクロプリドが有効成分
セラメクチン ノミ、耳ダニ、ツメダニ症
ツメダニの卵に効果なし
イベルメクチン ダニ、ハエウジ症、外部寄生虫、耳ダニ、ツメダニ症
ダニなら毛に2回投与するだけ
現在:けいれんなどの副作用があるので、レボリューションを利用されるようになっている

パモ酸ピランテル

蟯虫
他に、ピペラジン、フェンベンダゾール、チアベンダゾールが利用されるとのこと

スルファジメトキシン

コクシジウム症
その他の駆虫剤 ・チアベンダゾール
・メトロニダゾール:駆虫剤
【鎮痛剤】
くすりの名前 用途
フェンタニル 鎮痛剤
モルヒネ 鎮痛剤
ミダゾラム 鎮痛剤、前麻酔薬(全身)
メロキシカム(メタカム) 痛み止め
鎮痛剤、変形性関節炎、術後の疼痛
利用できる

フルニキシン(バナミン)・メグルミン

痛み止め
胃腸障害のとき、腹痛を抑える
腎障害では利用できない
フェンタニルパッチ 術後の疼痛
その他の駆虫剤 ・プトルファノール:利用よいとの論文
・カルプロフェン
・フルニキシン:毒性試験の結果あり、回腸への微弱な影響あり※副作用:3日以上は使用できない
【目薬】
くすりの名前 用途
アトロピン 瞳孔の開きの調整、視力回復
トロピカミド 瞳孔の開きの調整
フェニレフリン塩酸塩と合わせて利用

チアブート(チモロール)

緑内障
眼圧を保つための、目の中の水の生産を減らして、眼圧が下げる

チモレートPF

緑内障

トルソプト(ドルゾラミド)

緑内障
目の水の圧を調整、他の目薬で効果がないときの代替薬

ラタノプロスト(キサラタン)

緑内障
眼球のぶどう膜強膜流出経路から水の排出を促して眼圧を下げる
ベタキソロール0.5% 緑内障
ジクロロフェナミド 緑内障
ドルゾラミド 緑内障
眼圧上昇を抑制する
うさぎさんの毒性試験で、細胞への影響が少ないとの報告あり

シアノアクリレート接着剤

角膜腫瘍
※副作用:わずかな炎症、組織を刺激するので治りが遅くなる

フシジン酸

細菌性結膜炎
グラム陽性菌に使う
ゲンタマイシン 細菌性結膜炎

ティアローズ

目の抗炎症剤
角膜炎、結膜炎の治療で利用される
その他の目薬 ・フェニレフリン:ホルネル症候群など、目や目の周辺のマヒに交感神経薬として利用するとのこと
・シプロフロキサシン:目の軟膏←副作用:感染症が起こる
・シクロスポリンA:自己免疫性のドライアイに利用←副作用:涙の量が増える
【内科の治療薬】
くすりの名前 用途

水酸化アルミニウムゲル

腎不全による高リン血症(血液中のリン(P)の濃度が高い)

ブロメライン酵素

毛球症、ジュースに溶く。深刻な毛球症を予防
毛玉の外にあるたんぱく質を溶かす用途
パパイヤ酵素 毛球症、うっ滞

パインジュース(ブロメリン酵素)

毛球症、うっ滞

セルロース粉末

整腸剤
自然な消化活動を促す役目も

マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミン)

抗ヒスタミン(アレルギーや炎症止め)
細菌による感染でない場合に使用
胃粘膜に作用して、食欲増進として利用することも

プリンペラン・レグラン

胃を動かす
胃うっ滞、毛球症の治療

コレスチラミン

陽性毒血症
抗コレステロール血症治療でも利用
※副作用:便秘

コンドロイチン硫酸

関節炎の栄養補助剤

シメチジン(タガメット)

胃と十二指腸の潰瘍
胃の荒れを抑える
ラニチジン 消化管うっ滞
胃潰瘍、食欲増進
メトクロプラミドと併用されることもあるとのこと
シサプリド・プロフルニキシンパルシッド 腸うっ滞、腸鬱滞
メトクロプラミド 胃を動かす薬
ラクツロース 腸の運動を促進させ、脂肪肝を緩和する

シメチコン・ジメチルポリシロキサン

ガスの減少
ガスピタンという商品名で有名
うっ滞(イレウス)によるガスの痛みを解消

ビタミンC(アスコルビン酸)

栄養剤
ストレスの解消に効果とのこと

ビタミンK

出血性疾患、中毒
盲腸便に含まれているが、盲腸便を食べられないときに

クラビット(レボフロキサシン)

抗菌剤
腫瘍の治療に用いられる
タリビッドを代用する場合も

ビクタス(オルビフロキサシン)

抗菌剤
腫瘍の治療にも用いられる

塩化リゾチーム

消炎剤
腫瘍の治療に用いられる

ラシックス

利尿剤
カラダに水分がたまると、呼吸しにくくなるため

ゴクミシン

利尿剤
カラダに水分がたまると、呼吸しにくくなるため

ペリアクチン(シプロヘプタジン)

うさぎさんの食欲増進効果が得られるので利用
腫瘍などで食欲が低下しないよう、体力を維持させる

バイトリル

抗菌剤
抗生剤
手術後の化膿止めとして利用する
肺の機能が低下し、免疫が衰えているときにも吸入で利用できる
ネブライザー・ネブライジングで吸入

プレドニゾロン(プレドニン)

ステロイド剤
炎症止め、肺がんの治療として利用される
ネブライザー・ネブライジングで吸入
長期に利用できない
※副作用:のどが渇きやすくなる

ステラロール(ベタメタゾン)

非ステロイド系鎮痛剤
※腎不全の副作用があるので血液検査が必要

ムコフィリン

呼吸不全の治療として吸入で利用
ネブライザー・ネブライジングで吸入
肺がんの治療として利用される

トラネキサム酸

止血剤
抗炎症剤
腫瘍の治療などで、肝臓からの出血などを抑える目的で利用

ウロアクト

ウラジロガシ(ブナ科の木)配合剤
一過性の利尿剤で利用報告あり
高Ca尿症の治療に期待されている

グリチロン

肝硬変の治療との報告あり
肝臓の機能を助ける役割

ウルソデオキシコール

肝臓中の血液の流れを助ける役割
肝臓がん、肝硬変の治療で報告あり

フェノバール(フェノバルビタール)

抗てんかん薬
抗けいれん薬
脳の興奮を抑えるため、睡眠剤でも利用される。

アダント

関節炎を抑制
ヒアルロン酸が含まれている

エナカルド

心臓病、心肥大の薬
慢性的な心不全の症状を緩和する

ベトメディン(ピモベンダン)

心筋症の薬

メクリジン

めまいの薬
人間だと酔い止めになる

うさぎさんの「毒」の薬:使えないくすりについて

うさぎに使うことができない薬を使ってしまう動物病院があると、聞きました。その情報が、本当か、ウソかわかりません。

うさぎさんは、ヒトやネコ、犬などと違って、主に草を食べて、生きています。

なので、うさぎさんは、他の動物とは違ったカラダをしているのです。

うさぎさんは、腸が命と同じです。

うさぎさんにとっては、第二の心臓です。

うさぎさんは、腸でエネルギーを作り、栄養を作り、栄養を吸収して生きています。

だから、腸の中には、たくさんの種類の細菌が住んでいます。

その
たくさんの数の細菌が、うさぎの命を支えているのです。

抗生物質(抗生剤)というのは、細菌を減らしたり、死なせてしまう薬です。

悪い細菌だけ、やっつけられればいいのですが、良い細菌たちも死ぬのです。

抗生剤は、うさぎさんの命を危険にしながら、病気の元になる細菌をやっつけているということです。

強いくすりや、うさぎさんの命と同じ細菌を攻撃しやすい抗生剤は、使わないようにしなければなりません。

ちなみに、わたしは、性悪説に基づく考え方の人間なので、うさぎさんに使うことができない抗生剤を、一応まとめておきます。

あなたの大切な家族を守るための、方法になったら、幸いです。

使ってはいけない抗生剤・抗生物質

【使えない抗生物質】
・【使えない】プロカイン:※作用:死亡
・【使えない】チレタミン:※作用:腎不全
・【使えない】アンピシリン
・【使えない】リンコマイシン
・【使えない】アモキシシリン
・【使えない】エリスロマイシン
・【使えない】クリンダマイシン
・【使えない】ストレプトマイシン
・【使えない】アモキシシリン/クラブラン酸合剤
・【使えない】ペニシリン:(梅毒治療で経口のみOK、注射は悪影響あり)
・【使えない】セファスポリン:(埋込みビーズに使うだけはOK)
・【使えない】バンコマイシン:限られた部分の髄膜炎に埋込みで利用(埋込みビーズに使うだけはOK)
・【使えない】テトラサイクリン※腸の細胞に毒性←パスツレラ菌に効果がない

参考文献

獣医師が監修しているものを引用、参考にしました。
・よくわかるウサギの健康と病気 大野瑞絵著、誠文堂新光社、2008年
・ウサギの内科と外科マニュアル(第ニ版)、斉藤久美子訳、2009年

その他の参考

・うさ飼いさんからの情報
・自分の経験

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うさぎさんの健康診断

症状を語れないうさぎさんの健康診断で何がわかるのか、まとめておきます。

うさぎさんの健康診断、実は、飼い主のため

うさぎさんは、本当に怖がり屋さんな動物です。

病院に行っただけで、血糖値が、どんどん上がってしまったり、心臓がドキドキしたり、呼吸が早くなったりします。

人間でも、病院が大嫌いな人、いますよね。

わたしも、病院が大嫌いな一人です。

仕事で、人間の病院に行ったときは、何やら風邪をもらってきたり、緊張で疲れたりしてしまいます。

なので、うさぎさんの気持ちがよくわかる人間の一人です。

実は、病院は、うさぎさんのためじゃなく、ヒトのために行くのです。

ヒトと一緒に住むことになって、少しでも、長生きしてほしいというわたしたちの気持ちがあるから、です。

病院をうまく活用することによって、うさ飼いさんの心理的な負担が、確実に減るのです。

病気のうさぎさんを見ているのは、とても、ツライものです。

うさぎさんは、とてもナイーブなので、病院や外出は、かなり負担があります。

病院の利用は、賛否両論です。

病院に行くのは、どちらかというと、人間のためです。

何の病気なのか、どうしたらよくなるのか、治るのか・・・人間は、いろいろなことを不安に思う動物だからです。

そして、不安になるのは、知らないことが多いためです。

病院に抵抗がある方は、どんな検査をするのか、最初は、そんなことを知っておくだけでも、いいかと思います。

知っていれば、少しだけ、不安が減り、緊張しないで、すむと思います。

それと、うさぎさんは、かなり人間の言葉を理解できるし、記憶力のよい動物です。

だから、今日はどんなことをするのか、うさぎさんに説明するためのヒントになれば、と思って、まとめることにしました。

人間の方が心配するのは、やはり、病気の有無とお金の問題ではないでしょうか?

そこで、まずお金の疑問をまとめてみます。

よかったら、参考になさってください。

うさぎさんの健康診断、実は、飼い主のため

うさぎさんの診療は、自由診療なので、保険がありません。

自由診療のいいところは、好きな治療方法を決めることができるところ、です。

だけど、うさぎさんの診療は、まだまだわからないことが多いものです。

うさぎさんの病気の治療は、だいたい実験動物の結果を使わせてもらっています。

うさぎさんを助けるために、犠牲になった命のことを、わかってあげてほしいと、いつも、思うのです。

実験動物たちが残していった情報を、ただ反対するのではなくて、全部、くみ取ってあげてほしいのです。

これは、わたしの勝手な気持ちです。

命の犠牲があった上に、うさぎさんの治療があることを、頭の片隅に置いて、犠牲になった子たちに、ときどきでいいので、感謝することを忘れないでほしいのです。

どうか、お願いします。

うさぎさんの病院関係のお金のこと

自由診療だから、高いイメージがあると思います。

本当のところは、獣医師会というところで、だいたいの診療の値段が決まっています。

その範囲内で、決めていいことになっています。

まずは、病院なので、初診料というものがかかります。

カルテを整理するためのお金のようなものですね。

病院によって違いますが、だいたい初診料は、900円~2,500円くらいになります。

触診や問診などの簡単な健康診断の場合は、2,000円前後になります。

病気の確認で、レントゲンをとると、5,000円前後になるかと思います。

CTはまだまだ高額で、15,000円~30,000円かかりますが、病気の詳細がわかります。

ダニの駆虫:後ろ足で、何度もかくのは、「かゆい」のサインです。

ツメダニやウサギズツキダニは、毛で増殖して、うさぎさんの体液を吸い、かゆみを引き起こします。

かゆいは、不眠になったりして、うさぎさんにとって、すごくツライものです。毛をかき分ければ、毛の中央あたりに、目で見えます(茶色っぽい、こしょうのつぶみたいな感じで見えます)。

毛を抑えて、セロハンテープで、採取してから折り畳めば、子ども用の顕微鏡(80倍くらいの倍率で)、十分に観察できます。

ダニの駆虫は、首の後ろにくすりを1滴つけるだけで、1ヶ月に1回(おくすりは、1回1,500円前後)、3ヶ月通院します。

子うさぎ時代、母うさぎから、もらっちゃっている(感染させられている)こともあります。

生後2ヶ月すぎでは、本人の免疫システムが変わるので、増殖することがあります。

うさぎさんの通院が多い病院をさがして、通院してあげてください。

駆虫は、何を使うか、説明があるはずです。獣医さんが、レボリューションか、アドバンテージを使うと教えてくれるのであれば、信用できる病院だ、という判断の目安が、できるかもしれませんね。

入院は、1日に2,500円~5,000円前後ですが、呼吸困難を伴う場合は、酸素室というICU、集中治療室を使うので、1日に5,000円~7,000円を目安にできそうです。

手術は、男の子の去勢手術は、15,000円~30,000円、女の子の避妊手術は、30,000円~50,000円です。

成長期や高齢期の外科手術は、だいたい50,000円~100,000円ほど、かかることがあります。

うさぎさんの病院のお金のこと【まとめ】

初診料:900円~2,500円

簡単な健康診断(触診や問診):2,000円前後

レントゲンなど追加の診断:5,000円前後

CTなど追加の診断:15,000円~30,000円

入院:2,500円~7,000円前後

去勢・避妊手術:15,000円~50,000円

外科手術:50,000円~100,000円

駆虫:1,500円くらいを3回程度

お薬(1週間くらい):3,000円~5,000円前後

健康診断では、若いうさぎさんで、年間2,000円くらい、年齢が上がると年間30,000円くらいが目安になりそうです。

大人になってからの病気では、検査、手術、入院で、150,000円~180,000円くらいになるでしょうか。

ペット保険もいいと思いますが、手術などでは半額しか戻らないことが多いものです。

毎月、予防もしながら、貯金する方法をおすすめします。

ちなみに、愛うさぎは、健康優良児でしたから、毎月、たまっていきました。

健康診断ですること、病気がわかることのまとめ

体重

・品種によって差がある

急激な増減を確認する

・子うさぎは、成長が止まっていないか確認する

体格

・上からみて、太り過ぎか、やせ過ぎがないかをみる

・おなかが床についていないかをみる

・歩き方をみる

・骨折をさせないように、ケージで観察する

問診

・どこで迎えたか、迎えたいきさつから、病歴などを推察する

・何歳か、確認する

・生活環境を確認して、病気の要因を排除する

・ごはんの内容を確認し、太り過ぎ、やせすぎ、栄養のとりすぎ、栄養不足を確認する

・既往歴:これまでの病歴を確認する

・避妊手術・去勢手術の有無を確認し、これまでの病歴を確認する

触診

1.主に胸部と腹部をさわる

・内臓の異常を確認する(しこり、腫れなど)

・触られるのを嫌がる部分は、何かある可能性があるので確認する

2.顔面をさわる

・歯の不具合はないか

・毛の汚れ、ベタつきはないか

3.全体をさわる

・しこりや寄生虫などの異物がつていないか

4.をさわる

・チカラが入っているか

・痛そうにしていないか

目視の検査

・毛や皮膚にいる外部寄生虫(ノミ、シラミ、ダニ、ハエの幼虫;ハエウジなど)を調べる

・セロハンテープなどで卵を鑑別する

・足底にできものがないか、確認する

・元気があるか

・姿勢はいいか

・毛並みはいいか

・眼振はないか

・歯並びをみる

・前足を確認

・足に力が入っているか

・お尻の周りのよごれなどをみる

糞便検査

・腸にいる寄生虫(蟯虫;病原性なし)を調べる

・便を薄く塗ったガラスを使って、顕微鏡でみる

・おしりの周りは、セロハンテープで卵をとり、確認する

・できる限り、新しい便で検査する

尿検査

・血尿の有無を試験紙で確認する

・Caの量を検査する

・できる限り、新しい尿で検査する

血液検査

・耳や後ろ足などから採血する

1.赤血球:出血を確認できる

2.白血球:細菌感染を確認できる

3.腎臓機能の項目(Cre, BUN):尿路、消化管の病気やエンセファリトゾーン症のヒントにする

4.肝機能の項目(ALP, AST, ALT, T-Bil):肝臓の病気のヒントにする

5.総コレステロール(T-chol):性別で差があるが、肝機能、ストレスなどのヒントにする

6.血糖値(Glu):ストレスで増加するので、病院に来るとだいたい高い値。糖尿病のヒントにする

7.TP:脱水の有無のヒントにする

8.Alb:食欲のヒントにする

9.Glb:腫瘍のヒントにしたり、炎症のヒントにする

口腔検査/歯科

・乳歯をみて、年齢を確認する

・歯並びや咬み合わせを確認する

眼の検査

・眼を目視でみる

・眼圧の確認

・眼球が突出していないか、確認

エンセファリトゾーン症の確認

うさぎさんの7割が感染歴を持っているので、血液検査のときに、抗体(免疫)を確認する。

免疫の確認は、3日くらいかかる。

免疫がある場合は、キャリアとなり、抗体+(陽性)だけど、実際には、軽度や発症しない場合が多い

発症しても、症状がなくなり、戻ることもある。

複数のうさぎさんを迎えるときや、赤ちゃんを望むときなどは、検査しておくと安心できる。

レントゲン

・胸部:主に肺、心臓などの炎症や腫瘍を内側から確認する

・腹部:消化管、泌尿器、生殖器、肝臓など循環器を内側から確認

・骨:骨の疾患を確認する

ほか

レントゲンで病気が見つかって、より詳しく知るための検査

1.MRI

2.CT

・臓器の中の様子を確認できる。

・がんのスタートか、転移かがわかる。

3.エコー(超音波)

・主に腹部の検査をする

・心臓の状態も確認できる

・腹水がたまっていないか、確認する

参考にしたもの
・自分の経験
・うさ飼いさんの経験

参考文献:
・加藤郁、ウサギの診療ポイント、動物臨床医学20(2)、31-39、2011
・カラーアトラス エキゾチックアニマル 哺乳類編、霍野晋吉と横須賀誠、株式会社緑書房、2012年

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うさぎさんの症状と病気

※急いでいるとき
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※ご注意ください
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うさぎさんの症状を説明する

うさぎさんの症状から、あくまでも可能性として、病気をさがすことができます。

病名や病気の治療は、動物病院で行います。

早期発見という言葉がありますが、早く見つかると治療方針を決める時間をかせげるためです。

また、症状が軽いうちならば、軽い治療ですむ場合があるので、うさぎさんの治療のストレスも減ります。

「すぐに病院に行け」と書いてありますが、病院についたら、うさぎさんの飼育環境や症状の説明が、必要です。

それを、問診といいます。

問診で、うまく表現できそうもないときにでも、このページを活用してもらえれば、幸いです。

落ち着いて、思い出してください。

うさぎさんの症状、飼育環境、ごはんの種類、いつから症状が出たのか・・・

メモがあると、説明しやすいかもしれません。

うさぎさんの目の症状

【目の症状】

白い涙:前歯か奥歯の咬み合わせが悪い(不正咬合:ふせいこうごう

下まぶたがぬれる:結膜炎、季節性(アレルギー様)、不正咬合

下まぶたの脱毛:結膜炎不正咬合

涙やけ:鼻涙管のつまり(結膜炎を参照

目がかゆそう:結膜炎

涙がでる:パスツレラ感染(スナッフル)、不正咬合梅毒結膜炎角膜炎、異物(牧草の粉)、鼻涙管のつまり(結膜炎を参照

瞬膜(目頭のとこ)が赤い:結膜炎

まぶしそうな眼つき:痛みがある

ぼんやりとする:寝不足、ストレス、認知症

目やに:寝不足、ストレス、結膜炎角膜炎、パスツレラ感染(スナッフル)、鼻涙管のつまり、気管支炎、呼吸が苦しい

目から分泌物

・白い:不正咬合結膜炎

・目やにで目が開かない:結膜炎

目にかさぶた:梅毒

眼球がでっぱる、突出(とっしゅつ):腺がん、胸腺腫不正咬合不正咬合による歯根潰瘍、緑内障

目が白く濁る:角膜炎白内障緑内障

うさぎさんの耳の症状

【耳の症状】

耳が赤い:熱中症

耳に何かある

・かさぶた:耳ダニ症

・汚れている:外耳炎、耳ダニ症

・におう:外耳炎(耳ダニ症を参照

・膿がでる:外耳炎(耳ダニ症を参照

・液状のものがでる:中耳炎

かゆい・かゆがる:耳ダニ症ツメダニ症ウサギズツキダニ、ノミ、外耳炎(耳ダニ症を参照)、中耳炎

おしりを気にする:ぎょう虫

落ち着きがない:ウサギズツキダニ、ノミなど外部寄生虫、ぎょう虫

さわらせない:外耳炎(耳ダニ症を参照

うさぎさんの鼻の症状

【鼻の症状】

鼻水

・透明:感染症

・白い:不正咬合気管支炎

・黄色:スナッフルなど感染症、気管支炎

・かさぶた:梅毒

鼻の汚れ:スナッフルなど感染症

呼吸しにくい:肺がん、肺の転移がん胸水症心肥大スナッフルなどで鼻づまり

気道確保(上向き姿勢):肺がん、肺の転移がん

くしゃみが多い:肺がん、肺の転移がんスナッフルなど感染症

しゃっくりが多い:横隔膜の異常、肺がん、肺の転移がん

うさぎさんの口元の症状

【口】

よだれがでる:熱中症不正咬合、体調不良、異物、エンセファリトゾーン症

口の毛がごわごわ:不正咬合、顔のケガ

口にかさぶた:梅毒

閉じない:肺がん、肺の転移がん不正咬合

口呼吸:肺がん、肺の転移がん胸水症心肥大不正咬合

顔を触らせない:不正咬合、歯根の潰瘍、根尖膿瘍(こんせんのうよう)

・腫れている:不正咬合、歯根の潰瘍、根尖膿瘍(こんせんのうよう)

・かさぶた:梅毒

歯が折れた:ケガ、不正咬合

出血:ケガ、不正咬合、歯が折れた

クチャクチャと音がする:エンセファリトゾーン症

うさぎさんの足の症状

【足の症状】

変形:栄養の欠乏

地面につけない・浮かせている:骨折脱臼ケガ

引きずる:腰椎の骨折(骨折を参照)、骨折脱臼ケガ、マヒ、子宮腺がん

腫れている:脱臼ケガ

熱がある:脱臼ケガ

足に力が入らない:骨折、腰椎の骨折骨折を参照

前足が汚れている:スナッフル、鼻涙管のつまり(スナッフルを参照

後ろ足が開き気味:開張足、開張肢

足の動きがおかしい:開張足、、開張肢、関節炎、骨折、腰椎の骨折骨折を参照

ふらふらする:エンセファリトゾーン症開張足、開張肢、体調不良、痛み

マヒしている:腰椎の骨折骨折を参照)、エンセファリトゾーン症

足の裏にできものがある:ソアホック

足の裏を気にする:ソアホック

うさぎさんの神経の症状

【神経の症状】

カラダがふらつく:栄養の欠乏、体調不良、妊娠中毒症開張足、開張肢エンセファリトゾーン症、斜頸、痛み

目がキョロキョロする(=眼振):エンセファリトゾーン症中耳炎スナッフル内耳炎

けいれん:エンセファリトゾーン症熱中症、危篤

ふるえ:エンセファリトゾーン症妊娠中毒症、体調不良、冷え、痛み、内耳炎

意識がない:危篤状態、熱中症

※エンセファリトゾーン症の記事は、時間があるときにでも、参考になればと思います。
記事:斜頸と眼振、エンセファリトゾーン症の感染率

うさぎさんの泌尿器の症状

【泌尿器の症状】

血尿:子宮腺がん子宮内膜炎、子宮蓄膿症腎不全尿石症膀胱炎

膣の分泌物

・膿:子宮腺がん子宮内膜炎、子宮蓄膿症

・血:子宮腺がん子宮内膜炎、子宮蓄膿症

トイレに時間がかかる:尿石症膀胱炎

尿が減る:尿石症膀胱炎

たくさんの尿がでる:腎不全尿石症膀胱炎

尿やけ:尿石症膀胱炎

尿を少しずつ出す:尿石症膀胱炎

何度もトイレにいく:尿石症膀胱炎

尿がでなくて、トイレに座り込む:尿石症膀胱炎

うさぎさんの女の子の症状

【女の子特有】

おっぱい

・赤く腫れている:乳腺がん子宮腺がん

・腫れている:偽妊娠

・熱をもつ:乳腺がん

・乳頭が赤い:乳腺がん

・妊娠していないのに母乳が出た:偽妊娠

生殖器

・血尿:子宮腺がん子宮内膜炎、子宮蓄膿症腎不全

・皮膚の腫れ:梅毒

・皮膚が赤い:梅毒

・水膨れ:梅毒

・虫がいる:ダニ、ノミ、ハエなどの幼虫(ハエウジ症)

おなかの下の方が腫れている:子宮腺がん子宮内膜炎、子宮蓄膿症、※片側の場合は、うっ滞かも。

すごく、悩んだのは、避妊手術です。

自分のことよりも、悩みました。悩みすぎて、記事が2つもあります。

2つセットなので、時間があるときに参考になさってください。

1.うさぎさんの避妊手術の悩みについての記事_1:子宮腺がん(子宮がん)の発生率のデータの高さと、肺転移の恐怖は本当か?

2.避妊手術の悩み_2:全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか?

うさぎさんの男の子の症状

【男の子特有】

生殖器

・血尿:尿石症膀胱炎腎不全

・皮膚の腫れ:梅毒

・皮膚が赤い:梅毒

・水膨れ:梅毒

・虫がいる:ダニ、ノミ、ハエなどの幼虫(ハエウジ症)

・精巣の腫れ:精巣がん精巣炎

タマタマが左右で違う:精巣がん

うさぎさんのうんちの状態

【うんちの状態】

下痢:不正咬合うっ滞(RGIS)、毛球症腸閉そく、腸性毒血症(腸内細菌のバランスの乱れ)、腸コクシジウム症肝コクシジウム症、腹痛、ストレスなど

便秘:うっ滞(RGIS)、毛球症腸閉そく肝コクシジウム症

便の量が少ない:うっ滞(RGIS)、毛球症、治療後、ストレス後など

排便できない:粘液性腸疾患うっ滞(RGIS)、毛球症腸閉そく

つながりうんち:うっ滞(RGIS)、毛球症予防方法まとめのページ

粘液便:粘液性腸疾患

虫がいる:ぎょう虫症

お尻の汚れ:下痢と同じ

うんちがでない:うっ滞(RGIS)、毛球症

おしっこが、でていない:うっ滞(RGIS)、毛球症、脱水など

盲腸便を食べない:不正咬合感染性腸炎

おなかを触らせない:うっ滞(RGIS)、毛球症腸閉そく

抱っこすると後ろ足にチカラが入らない:うっ滞(RGIS)骨折脱臼

おなかの上の方が腫れている:肝コクシジウム症肝不全

おなかの下の方が腫れている:子宮腺がん子宮内膜炎、子宮蓄膿症感染性腸炎粘液性腸疾患

ちなみに、2018年4月現在で、このうっ滞は、「RGIS※」と呼ぶそうです。※RGIS=Rabbit Gastrointestinal Syndrome

うさぎさんのごはんの食べ方

【ごはんの食べ方】

食べない:体調不良、毛が口の中に入っている(=偽妊娠)、すべての病気を疑う

飲み込めない:うっ滞(RGIS)、毛球症、食道の異常

吐く、嘔吐、吐出:アカラシア

食欲不振::体調不良、すべての病気を疑う

ごはんをうまく食べられない:不正咬合

ごはんの好みが変わる、し好性の変化:高齢、寿命、がん不正咬合認知症

食べこぼす:不正咬合

水をたくさん飲む(120 ml/kg/day以上)
=1日に飲んだ水分が、体重1kgの子で120 cc以上、2kgの子で240 cc以上
うっ滞、毛球症腎不全肝不全糖尿病粘液性腸疾患、脱水など

うさぎさんの行動がいつもと違う!

【行動】

うずくまる:うっ滞、毛球症、カラダの痛み、骨折脱臼下痢など

動かない::うっ滞、毛球症、カラダの痛み、骨折脱臼下痢など

背中を丸めている:うっ滞、毛球症、カラダの痛み、尿石症腸閉そく粘液性腸疾患

歯ぎしりする:どこかに痛みがある

さわらせない:どこかに痛みがある

排尿・排便できない:腰椎の骨折、尿石症腸閉そく

ショック:腰椎の骨折骨折を参照)など、どこかに痛みがある

毛づくろいしない:体調不良、不正咬合

落ち着かない:どこかに痛みがある

ふらつく・ふらふらする:エンセファリトゾーン症、体調不良、貧血など

前足をひっこめてうずくまる:膵炎、腸炎、腹痛など

興奮している:てんかんエンセファリトゾーン症、どこかに痛みがある、ストレス

巣をつくる:偽妊娠、妊娠

口に牧草をくわえている:偽妊娠、妊娠

毛を抜いている:偽妊娠、妊娠

縄張り意識が強く、攻撃的:偽妊娠、妊娠

目をさわらせない:緑内障角膜炎結膜炎

うさぎさんの皮膚の症状

【皮膚】

しこり:潰瘍、がん(皮膚や内臓)

できもの:潰瘍

黒っぽい:黒色腫

赤い:ツメダニ症皮膚炎

ふけ:ツメダニ症皮膚炎、ノミ、ダニ、皮膚糸状菌症

かさぶた:梅毒

セルライトの可能性もあるようです。。。

【健康管理】
しこりの原因は・・・?

うさぎさんのしこりとボディチェック

うさぎさんのボディチェックをしていて、見つけたしこり。うさぎのカラダにあった、しこりの原因は、がん、腫瘍、リンパの腫れ、骨折の腫れ、そして脂肪っ!?うさぎさんのしこりの原因をみつけるヒントと、動物病院での獣医さんによる問診と触診、健康管理をするためのヒントをまとめます。→読む

虫がいる:ダニ、ノミ、ハエなどの幼虫(ハエウジ症)

皮膚がもりあがる:皮膚炎、肉芽腫、腫瘍、潰瘍、ハエなどの幼虫(ハエウジ症)

毛の間にゴマ塩みたいなものがある:

毛の間に黒いものがある:ノミ

皮膚炎:細菌感染、虫など

ただれる:皮膚炎

脱毛:皮膚炎、遺伝的に薄毛、ストレス、ツメダニ症、偽妊娠、栄養の不足

毛並みが悪い:栄養の不足、急なペレットの変更、病気がある

毛がぱさつく:栄養の不足、急なペレットの変更、病気がある

毛がべたつく:不正咬合

毛がからまる:不正咬合皮膚炎

かゆがる:皮膚炎皮膚糸状菌症ツメダニ症、ノミ

うさぎさんの呼吸の症状

【呼吸】

呼吸が荒い:肺がん、肺の転移がん胸水症心肥大熱中症肺炎不正咬合

くしゃみが多い:肺がん、肺の転移がん肺炎スナッフル

口を開けて呼吸する:肺がん、肺の転移がん肺炎、呼吸不全、スナッフル胸水症心肥大

呼吸の音がする:スナッフル気管支炎

うさぎさんの他の気になる症状

【体温の低下】:膵炎糖尿病、すい臓がん、危篤、全ての病気、高齢

【体重が減る】:がんなどのすべての病気を疑う、高齢

【やせた】:がんなどのすべての病気を疑う、高齢

【発熱】:感染症、熱中症

【急激な体調の変化】:がん(肝がん、すい臓がん、肺がんなど)

うさぎさんの気になる症状【まとめ】

こうやって、症状を並べてみたら、わかったことがあります。

うさぎさんの症状を見分ける時には、「いつもと違う」をみつけることが大事です。

すぐに病院に行くことで、わたしたち、飼い主側の負担と不安は減ります。

「いつもと違う」は、若ければ乗り越えられても、5歳くらいから、乗り越えることが難しくなります

わたしたちも、40歳くらいから、だんだんと不調が出てくるのと、同じことです。

それと、一つだけでなく、2つ目の病院を用意しているといいのかもしれません・・・。

それと、もう一つ、こういう症状に当てはまらないケースがあります。

うさぎさんの体力の違い、表現の違いもあります。

喜びの歯ぎしりと、痛みの歯ぎしりの違いは、音の大きさだそうです。

いつものうさぎさんの状態がわからなければ、早期発見はできません。

そういうときこそ、健康診断を使うことなのかもしれません。

だけど、病院に行くと、うさぎさんはストレスを抱えてしまいます。

どうしたら、この矛盾を解消できるのか、まだいい方法がありません。

少しずつでも、ストレスに慣れさせてあげること・・・これは、すぐに対策ができそうです。

TVの音は、確かにストレスだけど、少しずつストレスに慣れさせる訓練にも利用できます。

TVの笑い声は、うさぎさんのココロによいこともあります。

人間は、笑うと免疫力が高くなるそうです。

だったら、うさぎさんにも、そんな笑う声を、ちょうどいいボリュームで、一緒に聞いてみましょう。

参考にしたもの:
・うさ飼いさんからの情報
・自分の経験
・うさぎ専門店、ペットショップからの情報
・動物病院からの情報

参考文献:
・ウサギの内科と外科マニュアル(第ニ版)、斉藤久美子訳、2009年
・ザ・ウサギ 大野瑞絵著、誠文堂新光社、2004年
・うさぎの医学&動物病院ガイド、うさぎと暮らす編集部編、マガジンランド、2008年

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うさぎさんの病気、予防、治療

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うさぎさんに、してあげられること

わたしたち飼い主ができることは、予防、それと病院の選定、治療後のケアです。

そして、動物病院でできることは、検査をして、治療方針を決め、治療すること。

うさぎさんの病気は、治療できるものから、治療できないものまで、すごくたくさんあります。

うさぎさんが病気になると、飼い主さんは、とても困惑するのです。

とても冷静な人でも、うろたえて、ココロが乱れて、時には、病院側の言っていることが分からなくなったりすることもあります。

どんな病気があるのかを知っておけば、もしも!のときに、慌てないかもしれません。

このサイトに載ってたな・・・だけでも、覚えておいてもらえば、いいです。

病気をきっかけに、わたしがわかったことは、いい意味でも悪い意味でも、うさぎさんと同調してしまう、ということ。

飼い主の気持ちは、うさぎさんに伝わります

悲観的になりすぎず、できるだけ、自然体の自分を保つ努力が必要です。

難しい選択もあります。

うさぎさんも、人間も、結局は「生き物」なので、どこかに不調がでるのは、当たり前だと思うことも必要です。

うさぎさんが元気な時には、知りたくない情報だって、たくさんあります。

ムダに怖がらせるために、まとめたのでは、ありません。

もしも!のときは、やることがたくさんあった。

そのために、このページは、まとめておいただけです。

急いでいるときは、[Ctrl] と[F]を同時に押し、単語を入力して、検索
全部読むのは、時間のムダです。

そして、治療方針を決めるとき、介護の方法を決めるとき、心配なことを解決するときに、何かのお役に立てれば、幸いです。

飼い主さんは、人間の病気の情報なら、たくさんご存じでしょう。

だから、名前やイメージだけでも、頭の中にあればよし!と思ってくれればいいです。

うさぎさんの病気:3大疾病

うさぎさんの病気、3大疾病は、よく知られていますが、次の3つです。

3大疾病
・毛球症・うっ滞(RGIS)・食滞
・不正咬合
・斜頸(しゃけい)

【毛球症・うっ滞・食滞】

ちなみに、2018年4月現在で、うっ滞は、「RGIS※」と呼ぶそうです。
※RGIS=Rabbit Gastrointestinal Syndrome
※キケンな状態!と認識をぜひ持つこと・・・。

状態:
・季節変化などで、消化器の動きが悪くなった状態
・食道で、食べ物が使えている状態
・食べた毛が胃に詰まった状態か、腸に食べ物のカスが詰まった状態
・うさぎさんは、胃の入り口が狭いので、命取りになる。
・腸まで押し流して、排泄させる
・体力があれば、外科手術も選択肢ですが、難しいです。

予防:
・じゅうたんなどの異物を食べさせない。

・水切らさない、運動させる

・夜の気温の低下に気をつけて、ヒーターをつける
・元気な時に運動でさせ腸を動かして予防する、毛づくろいで飲み込んだ抜け毛を排出しやすくする。
・水分、パイナップルやパパイヤなどで、たんぱく分解を促す、乳酸菌など。
・ワセリン用のラビット・ヘアボールリリーフで、排泄を促す
・ビオフェルミン(人間用)を利用する人もいる
・マッサージ

症状:
・後ろ足にチカラが入らない
・うんちがでない
・失禁(痛みのため)
・縮こまるか、ダランとする
・落ち着きなく寝たり起きたりする
・食欲なし
・うんちが、いびつで小さい
・つながりうんち:毛球症予防のためのページ
・元気がない
・胃が張る、胃が固い(→毛球症、ガスがたまった?)
・盲腸がある方だけ、張っている(→毛球症、うっ滞、ガスがたまった?)
・おなかの音がする(→ガスがたまった?)

病院での検査:
・触診=胃の張りをチェック
・お腹の音のチェック
・横腹が、妙な動きをしているので、観察する
・レントゲン(胃なのか、腸なのかを明らかにすることも)

病院での治療:
胃に詰まったのか、腸に詰まったのかで、治療が異なることが注意点!
・ジュースで溶かしながらマッサージ
・毛玉の外のたんぱく質を溶かす薬の投与
・消化促進剤の投与
・胃腸を動かす薬の投与
・病院で輸液
・重度のものは外科手術
・鼻カテーテルによる吸引
痛み止めの処方
・ガスの除去の薬を処方(腸の場合)

緊急時のポイント:
・痛みで、心臓が止まるときがある
・人間でいうと、実は救急車を呼ぶレベル
・何時間も、うんちが出ていないときは、動物病院に駆け込む
・まだ動ける状態なら、わき腹近くをマッサージすると自律神経が安定して、排泄できるようになることもある。
・背中のマッサージで、自律神経を安定させる
・とにかく、腸を動かす必要があるので、マッサージや、水分の多い食べ物を見せてみる。
・ハーブなど、ニオイの強いものをうさぎさんのクチの付近で、振って、食べるきっかけを作る
・普段から、乳酸菌を食べさせて、うんちがスルッと出るような体質にする。
・糞がいびつだったり、普段から、胃腸障害がある体質なら、オリーブオイルなどを食べさせ、うんちがスルッと出るような体質にすることもよい。
・食欲がでないときは、すぐに病院に行く。

治るの?
・きっと治ります!生活習慣を再確認するきっかけだと思って!!

・食欲が出始めるように、ネコ草や小松菜などの柔らかい物をあげてください。
・キャベツより、小松菜がいいといわれています。

わたしたちが、できること:
・うっ滞防止対策
・うんちの状態をチェック
・食べられるハーブ、ネコ草を用意
・小松菜の常備
・うさぎさんを安心させる看病
・食欲がでるような食材の調達

【不正咬合】

状態:切歯(前歯)の咬み合わせが悪い。臼歯(奥歯)の根っこがのびて、顔面を内側から傷つけている。

予防:
・臼歯(奥歯)は、牧草を食べさせて、適度にすり減らす
・切歯(前歯)は、硬すぎるものを咬ませない
・歯の根を傷ませないケア
※前歯は、遺伝の可能性もある

症状:
・食欲なし
・前歯の伸びすぎ
・白い膿のような涙が出る
・皮膚を傷つけ時間が経つと、下顎腫瘍、根尖腫瘍(歯根潰瘍)になる

病院での検査:
・耳鏡を使って目視
・切歯(前歯)は目視
・臼歯(奥歯)は、短い時間の麻酔が必要
・レントゲン

病院での治療:
・歯の切断
・歯を削る
・重度の場合は、抜歯
・根尖腫瘍の場合は外科手術
・抗生剤の埋め込み手術

緊急時のポイント:
・重度になる前に病院に行く

治るの?
症状の緩和が、できます!人間の歯科治療のようなもの、と思って、症状に付き合っていきましょう!

わたしたちが、できること:
・人間でも歯医者さんに行くのと同じと思って
・歯にもよくて、うさぎさんが負担にならない食材探し
・日常的な歯のチェック

【斜頸(しゃけい)・エンセファリトゾーン症】

状態:エンセファリトゾーンという原虫に感染。多くは無症状ですが、免疫の低下、ストレスや高齢などで、カラダが傾くなど神経の症状がある。

予防:
・母うさぎからの胎盤感染なので、予防が難しい
・感染している場合は、他のうさぎとの接触を控える
・ケージをよく洗う
・マッサージなどを活用
・ストレスの軽減をこころがける

症状:
・斜頸
・カラダの平行がとれない
・ふるえ
・眼振
・けいれん
・運動できない

病院での検査:
・免疫検査(感染しているかの検査)

病院での治療:
・原虫を駆虫する薬
・継続した薬の投与
・胃腸の運動機能促進剤を投与
・輸液
・強制給餌
・目薬(眼球の保護)
てんかんの場合は、抗てんかん薬の投与

緊急時のポイント:
・介護で、症状が減ることもあります。
・マッサージなどで、ちゃんと歩けるようになることもあるので、サポートをお願いします。

治るの?
症状が出なくなることはあります!最初はショックだけど、できること探しと思って!

わたしたちが、できること:
・二人三脚で、うさぎさんのできること探し
・食欲のでるメニューの独自開発もできる!
・たくさんのふれあい、話す時間を!

エンセファリトゾーン症の記事は、時間があるときにでも、参考になればと思います。
記事:斜頸と眼振、エンセファリトゾーン症の感染率

うさぎさんの病気:感染症

感染症は、症状だけでは、原因を特定できません。

まずは、症状を緩和させながら、原因を特定してようやく、治療方針が決まります。

わたしたち、飼い主側は、考えられる要因を病院側に伝えます。

※飼育環境などのメモがあると役立ちます。

治るの?
お薬が必要になります。免疫をつけたり、カラダの状態をよくするには、どうしたらいいか、考えるきっかけだと思って。

わたしたちが、できること:
・うさぎさんの健康づくりサポート
・食欲がでるような食材の調達

1.寄生虫・カビ

【肝コクシジウム症】

状態:子うさぎは死亡率が高い。大人うさぎは、無症状が多い。

予防:
・ケージの清潔
・ケージの洗浄と消毒

症状:
・食欲なし
・体重減少
・子うさぎは体重が増えない
・腹部の膨らみ
・肝機能の低下

病院での検査:
・血液検査

病院での治療:
・抗生剤(サルファ剤)を投与


【腸コクシジウム症】

状態:
・寄生虫の種類によって症状がない~重度な下痢まである。

予防:
・ケージの洗浄と消毒

症状:
・子うさぎは、体重が増えない
・子うさぎの下痢、脱水
・大人うさぎは、無症状が多い

病院での検査:
・検便
・血液検査

病院での治療:
・抗生剤(サルファ剤)を投与


【エンセファリトゾーン症】

斜頸(しゃけい)・エンセファリトゾーン症を参照


【ぎょう虫症・蟯虫症】

状態:うんちに、しらすのような虫がでる。他は、無症状。子うさぎは、体重が増えないこともある。

予防:
・うんちを観察

症状:
・うんちに、しらすのような虫がでてくる

病院での検査:
・検便

病院での治療:
・虫下しを7日間、うさ飼いさんが、飲ませることになります


【トキソプラズマ症】

予防:
・飼い主がよく手洗いをして予防
・野草をよく洗う
・手をよく洗う
・ネコとの距離は、必ず保つ

状態:ネコの糞便中から感染しますが、症状が出ない場合が多いです。野草を食べさせたいときには、よく洗ってください。

症状:
・多くの場合は症状がでません
・免疫が弱くなると、症状がでる
・元気がない
・食欲なし
・発熱

病院での検査:
・免疫検査(感染しているかの検査)

2.感染症(細菌)

【感染性下痢、腸炎】

状態:細菌による感染して下痢を引き起こす。または、ストレスなどで免疫系が崩れている

予防:・清潔な環境にする

症状:
・離乳前は下痢で死亡する
・元気の喪失
・水溶性の下痢
・発熱

病院での検査:
・検便
・菌の培養

病院での治療:
・輸液
・強制給餌
・抗生剤の投与
・ストレスの緩和

緊急時のポイント:
・脱水をやわらげてから、病院に行きます。


【関節炎】

状態:感染した細菌が、関節部分に影響して、炎症が出ている。

予防:
・運動などで、ストレスを軽減させる生活
・ケガをしないような工夫

症状:
・関節がはれ、熱を持つ
・関節の腫れ
・歩きにくそうにする
・食欲なし
・カラダの衰弱

病院での検査:
・検便
・菌の培養

病院での治療:
・抗生剤の投与
・関節炎の栄養補助
・外科手術

緊急時のポイント:
・脱水をやわらげてから、病院に行きます。


【ティザー病】

状態:免疫が弱くなって、体内の菌による感染症の症状が出ている状態。

予防:
・子うさぎ時代の感染を予防
・温度管理する
・ストレスをためない
・過密飼育しない
・食器を清潔にする

症状:
・肝臓や心筋が弱るが、症状がない場合が多い
・毛並みが乱れる
・元気がない
・食欲なし
・急な下痢

病院での検査:
・問診
・触診
・細菌の培養

病院での治療:
・輸液
・抗生剤の投与


【陽性毒血症候群(クロストリジウム症)/腸毒素血症】

状態:腸内の菌のバランスが崩れて、悪玉菌が優位になって下痢などが起こっている。

予防:
・腸内細菌のバランスを維持する食事(繊維質が多い食事)
・乳酸菌などの健康食品の活用
・でんぷん質が少ない食事(サツマイモや麦は少なめで)
・カラダの免疫を保つ生活
・運動させて、ストレスを発散
・急にペレットを変更しない
・急性鼓脹症は、死亡の危険がある

症状:
・腸内にクロストリジウム属の菌の割合が増える
・下痢
・脱水
・腹痛
・おならが多い
・おなかがゴロゴロする
・うずくまる
・食欲なし

病院での検査:
・問診
・触診
・レントゲン

病院での治療:
・輸液
・抗生剤の投与
・消化促進剤の投与
・発酵などで、腸にたまったガスの除去

緊急時のポイント:


【粘液性腸疾患】

状態:盲腸で、粘土のように、うんちが固まってしまう。

予防:
・ストレスを減らす
・繊維質を適度にする
・急にペレットを変更しない
・でんぷんを控える

症状:
・うずくまる
・腹部が腫れる
・歯ぎしり
・便秘
・低体温
・食欲なし
・たくさんの飲水

病院での検査:
・レントゲン

病院での治療:
・病院での対症療法

緊急時のポイント:
・非常に死亡率が高い危険な状態。
・マッサージだけでは対応できないので、病院に急いでください。


【パスツレラ感染症・スナッフル・鼻炎(肺炎)・鼻涙管のつまり、鼻涙管の閉塞】

状態:細菌が感染した後、ストレスなどで免疫が低下して鼻炎の症状が出る
※パスツレラ菌のほかに、黄色ブドウ球菌が感染して、鼻炎の症状がでる

予防:
・適切な栄養をとる
・ストレスを減らす
・運動
・再発防止につとめる

症状:
・白か黄色の鼻水がでる
・前足が黄色い(鼻水がついた)
・ズーズー音のする呼吸
・耳の異常
・鼻水で呼吸が苦しい
・斜頸
・眼振
・髄膜炎
・上気道感染症

病院での検査:
・鼻のぬぐい液の検査

病院での治療:
・抗生剤の投与
・髄膜炎の治療
・薬をネブライザー、ネブライジングで吸入させる


【黄色ブドウ球菌感染症】

状態:細菌が感染する場所に炎症を起こす。皮膚炎や乳腺炎、下あごの膿瘍(のうよう)のほかに、鼻炎や肺炎にもなる。

鼻炎の症状は、パスツレラ感染症・スナッフル・鼻炎を参照

予防:

・人の手洗い

症状:
・乳腺の炎症
・呼吸が苦しい
・皮膚の炎症

病院での検査:
・触診など

病院での治療:
・抗生剤の投与

緊急時のポイント:
・特に、女の子の乳腺が赤くふくらんだ場合は、早めに病院に行く(乳腺がん/乳がん/乳ガン/乳癌を疑う)


【野兎病】

状態:マダニの吸血で、野生のうさぎに見られた病気です。また、人間に感染すると深刻です。

予防:
・人間は、よく手洗い
・特にうさんぽ後は、体調の変化などをよく観察する

3.感染症(カビ・化学物質)

【ウサギ梅毒(トレポネーマ)】

状態:交尾で感染するか、母うさぎから感染し、耳や鼻、口に潰瘍やかさぶたができる

予防:
・感染していないか免疫の検査をしたうさぎさんを繁殖する

症状:
・生殖器の周りの水膨れ
・耳、鼻、口に潰瘍やかさぶたができる
・不妊症
・流産

病院での検査:
・免疫検査(感染しているかの検査)

病院での治療:
・抗生剤(ベンザチンペニシリン)の投与

緊急時のポイント:
・症状は重く見えますが、投薬で治る病気です。
・人間に感染しないように、手洗いなどを十分にしてください。


化学物質

【抗生剤による病気】

状態:抗生剤・抗生物質で、うさぎの命ともいえる「細菌もう」が崩れた状態になる。

予防:
・抗生剤を投与するときは、乳酸菌と一緒に使う

症状:
・下痢
・食欲なし

病院での検査:
・病歴の確認
・利用した投薬の確認

病院での治療:
・乳酸菌を食べさせる

緊急時のポイント:
・ウサギ専門医のいる病院にセカンドオピニオンを求める必要がある

【中毒】

状態:重金属や殺虫剤などの誤飲で、よだれが出たり、ふらつく。

予防:
・誤飲につながるものを置かない
・うさぎの手の届かないところに置く

症状:
・よだれが出る
・食欲なし
・意識がもうろうとする

病院での検査:
・問診など

病院での治療:
・化学物質の中和剤などを投与
・栄養剤の投与

緊急時のポイント:
・誤飲したものを持って、病院に行く

うさぎさんの病気:女の子の特有の病気

治るの?
手術が必要です。生き物とは・・・?を深く知るきっかけになると思います。

わたしたちが、できること:
・予防か、治療かの決断
・手術後の冷え対策

【妊娠中毒症】

状態:ホルモンバランスが崩れて、食欲なしに。偽妊娠でも同じような症状が起こる。

予防:
・女の子の太り過ぎ、もしくは痩せすぎないような食事管理
・部屋の温度の管理

症状:
・尿が透明(pHが酸性になる)
・食欲なし
・元気がない
・アセトン(除光液)のような体臭
・流産
・ふるえ

病院での検査:
・尿検査
・エコー検査
・問診

病院での治療:
・強制給餌

【子宮腺がん】

状態:子宮のガンです。血尿や血液が混じった分泌物がおしり周りにでます。

予防:
・避妊手術の選択
・毎回、尿をチェックする
・乳腺のはれをチェック

症状:
・血尿
・膣から血液が混じった分泌物がでる
・乳腺の腫れ
・乳頭が赤い
・下腹部だけぽっこりする
・食欲なし
・死産
・流産

病院での検査:
・レントゲン

病院での治療:
・外科手術

緊急時のポイント:
血尿が出たら、病院で手術をする覚悟で。

回避の方法として、避妊手術を選択する方法です。
当時、自分のことよりも、悩みました。悩みすぎて、記事が2つもあります。

2つセットなので、時間があるときに参考になさってください。

1.うさぎさんの避妊手術の悩みについての記事_1:子宮腺がん(子宮がん)の発生率のデータの高さと、肺転移の恐怖は本当か?

2.避妊手術の悩み_2:全身麻酔のリスクと病気ではないカラダを傷つけるのは正しいのか?

【子宮内膜症、子宮蓄膿症】

状態:細菌が生殖器に感染して、膣から分泌物がでる。

予防:
・避妊手術の選択
・毎回、尿をチェックする
・乳腺のはれをチェック
・飼い主の手洗い
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・血尿
・膣から血液が混じった分泌物がでる
・膣から膿のような分泌物がでる
・下腹部だけぽっこりする
・食欲なし
・元気がない

病院での検査:
・レントゲン
・触診

病院での治療:
・外科手術

緊急時のポイント:
子宮内膜症・子宮蓄膿症の診断は、病院で手術をする覚悟で。

【乳腺炎/乳炎(乳頭炎・のう胞性乳腺炎、乳腺がんを含む)】

状態:乳腺のしこり、乳房が赤くはれるか、乳頭が赤くはれる

予防:
・避妊手術の選択
※避妊手術や外科手術をすると、女性ホルモンの影響による炎症が減りる
・飼い主の手洗い
・普段から、おっぱいの周りを観察してください。
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・おっぱいが熱を持つ
・おっぱいが青くなる
・おっぱいの周りが、ずっとはれている
・乳房や乳頭が赤くはれている
・赤ちゃんへの授乳をしない
・水をたくさん飲む(平均は、120 ml/kg/dayですが、子うさぎは、多く飲むことも。たくさん飲んだら、その分、排尿されたのかを確認することです。個体差が大きいので、いつもの量との比較を。)
=1日に飲む水は、平均:体重1kgの子で120 cc以上、2kgの子で240 cc。

・乳汁に血が混じるか、乳汁が黒い

病院での検査:
・菌の培養
・触診

病院での治療:
・抗生剤の投与
・外科手術
・避妊手術

緊急時のポイント:
・乳腺の腫れは、子宮腺がんも視野にいれて、外科手術になることもあります。
・一時的な腫れなどは、細菌感染やホルモンの影響の場合があるので、病院で判断してもらいます。

うさぎさんの病気:男の子の特有の病気

治るの?
手術が必要です。生き物とは・・・?を深く知るきっかけになると思います。

わたしたちが、できること:
・予防か、治療かの決断

【精巣がん・睾丸腫瘍/精巣上皮ガン/精巣癌/精巣ガン】

状態:精巣のガンです。精巣が肥大化して、痛みを伴い、歩けなくなることがある。

予防:
・去勢手術
・精巣の腫れをチェック

症状:
・精巣が肥大化
・精巣が大きくなり、歩きにくい
・ズキズキする痛みがあるため、まぶしそうな顔をする
・元気がない
・足ダンできない
・発熱
・食欲なし

病院での検査:
・触診

病院での治療:
・去勢手術
・外科手術

【精巣炎/睾丸炎】

状態:細菌が生殖器に感染して、睾丸が腫れる。

予防:
・去勢手術の選択
・飼い主の手洗い
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・発熱
・食欲なし
・歩きにくそうにする
・精巣の腫れ(睾丸の腫れ)

病院での検査:
・触診

病院での治療:
・去勢手術(外科手術)

【停留精巣】

状態:生後4ヶ月以降の男の子が、精巣(タマタマ)が両方、または片方ない。
※精巣がん予防のため、去勢手術をすることになります。

予防:
・特になし

症状:
・生後4ヶ月以降の男の子が、精巣(タマタマ)が両方、または片方ない

病院での検査:
・触診
・問診

病院での治療:
・雌雄鑑別
・外科手術
・去勢手術

うさぎさんの病気:胃腸など消化器系の病気

治るの?
治療で治る病気が多いですが、うさぎさんが長生きできるにつれ、治療が難しい病気になることも多くなりました。

わたしたちが、できること:
・消化器の不調防止対策
・うさぎさんを安心させる看病
・食欲がでるような食材の調達

【毛球症・うっ滞・食滞】

ちなみに、2018年4月現在で、うっ滞を「RGIS※」と呼ぶそうです。
※RGIS=Rabbit Gastrointestinal Syndrome

毛球症・うっ滞・食滞を参照

ちなみに、2018年4月現在で、うっ滞を「RGIS※」と呼ぶそうです。
※RGIS=Rabbit Gastrointestinal Syndrome

【感染性下痢、腸炎】

感染性下痢、腸炎を参照

【粘液性腸疾患】

粘液性腸疾患を参照

【腸閉塞・腸閉そく(イレウス)・腹腔腫瘤】

状態:腸に異物や消化物が残っている状態。水分が足りないときや、腸の不調で起こる。

予防:
・抜け毛ケア
・壁紙、じゅうたんなどの異物を食べさせない。
・毛球症予防
・元気な時に運動でさせ腸を動かして予防する、毛づくろいで飲み込んだ抜け毛を排出しやすくする。
・水分、乳酸菌などの活用。
・ビオフェルミン(人間用)を利用する人もいる
・マッサージ

症状:
・縮こまる
・落ち着きなく寝たり起きたりする
・食欲なし
・うんちが、いびつで小さい
・ガスがたまる
・元気がない
・おなかが張る、おなかが固い

病院での検査:
・触診
・レントゲン
・超音波検査

病院での治療:
・病院で輸液
・胃腸を動かす薬の投与
・消化促進剤の投与
・発酵などで、腸にたまったガスの除去
・重度のものは外科手術
・腹腔腫瘤は、外科手術

毛球症予防のページ

【アカラシア】

状態:食道と胃の入り口あたりにある筋肉の動きが悪い

予防:できない

症状:
・嘔吐
・吐く
・吐出
・食欲不振
・食べても、ずっとモゴモゴとクチを動かし続けている

病院での検査:
・レントゲン
・嘔吐物・吐出物の調査
・嘔吐を繰り返すようなら、ムービーを持参

病院での治療:
・根本的な治療方法がない?→鼻カテーテルはどうか?
・食道の圧力を下げる投薬?
・疼痛目的の投薬か?

調べてもわからないこと:
胃まで入ったら、嘔吐物が酸性になるはずだから、食道までで、戻って、吐いているのか?
だとすると、胃の入り口ががん化して、狭くなるような状況にあるか、食道の動きが悪いか?
食道の動きが悪いのなら、脳か?子ども時代には発生していないので、先天性異常ではないと思うけど・・・。
人間の治療には、バルーン療法があるが、うさぎでは使えないかも。

論文情報:吐出したうさぎさんから、Ezを検出したとの論文(1)がある。

うさぎさんの病気:膵臓/すい臓など内分泌内科の病気

治るの?
わからないことだらけです。緩和ケアとの両立です。気長に病気に付き合っていく気持ちが大事です。

わたしたちが、できること:
・食事のメニューを考え直す
・うさぎさんを安心させる看病
・症状の緩和の知恵をつける

【糖尿病】

状態:人間の糖尿病のメカニズムとは違うと考えられていますが、水をたくさん飲む症状がでる。
※すい臓に関係する病気は、不明なことが多い。

予防:
・太り過ぎを予防し、食事メニューを見直します。

症状:
・足のマヒ
・水をたくさん飲む(平均は、120 ml/kg/dayですが、子うさぎは、多く飲むことも。たくさん飲んだら、その分、排尿されたのかを確認することです。個体差が大きいので、いつもの量との比較を。)
=1日に飲む水は、平均:体重1kgの子で120 cc以上、2kgの子で240 cc。
・昏睡

病院での検査:
・体重のチェック
・血液検査

【すい炎/膵炎】

状態:血液検査でリパーゼが上昇していることが多い。※すい臓に関係する病気は、不明なことが多いです。

予防:
・太り過ぎを予防し、食事メニューを見直してみます。
・消化が良くなるように、普段から運動をさせてみます。

【すい臓がん/すい臓ガン/すい臓癌/膵臓がん/膵臓ガン/膵臓癌】

すい臓がんを参照

うさぎさんの病気:肝臓など循環器系の病気

治るの?
緩和ケアとの両立です。気長に病気に付き合っていくことになります。

わたしたちが、できること:
・うさぎさんを安心させる看病
・食欲がでるような食材の調達

【肝コクシジウム症】

肝コクシジウム症を参照

【ティザー病】

ティザー病を参照

【脂肪肝】

状態:絶食状態が24時間以上続くと、急性の脂肪肝になる。また、肥満のうさぎさんがなる。

予防:
・24時間以上、何も食べない状態を避ける。
・強制給餌が必要
・特に高齢の女の子は注意したい!

症状:
・食べない
・肥満

病院での検査:
・血液検査
・触診
・問診

病院での治療:
・強制給餌
・他の病気の治療

緊急時のポイント:
とにかく食べない状態がキケンです。最期を迎えるとき以外は、強制給餌が必要です。

【肝不全】

肝不全を参照

うさぎさんの病気:耳の病気

治るの?
治療が必要です。ヒトが耳鼻科に行くのと同じと思って、症状に向き合います。

わたしたちが、できること:
・お掃除などで、快適空間をつくる
・気長に向き合う気持ちの余裕を作る
・負担にならない生活習慣の工夫探し

【外耳炎】

状態:
外耳炎は、耳の内側で、肉眼でも見やすい位置に、かさぶたなどができる。主な原因は耳ダニで、他にカビなどが原因で起こる。

耳ダニ症を参照

【中耳炎】

状態:外耳炎や鼻炎をそのままにしていると、耳の内側に症状が広がり、鼓膜あたりに炎症がひろがる。

予防:
・耳のにおいをチェック
・外耳炎や鼻炎が軽度なうちに治療
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・耳をふる
・耳がかゆい
・ふらつく
・耳からうみがでる
・耳からにおいがする

病院での検査:
・レントゲン
・細菌の培養

病院での治療:
・抗生剤の投与
・耳の洗浄

【内耳炎】

状態:三半規管などがある脳に近い耳に細菌が感染し、脳炎や髄膜炎につながる可能性もある。

予防:
・耳のにおいをチェック
・外耳炎や鼻炎が軽度なうちに治療
・歯のチェック
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・眼振
・ふるえ
・斜頸

病院での検査:
・レントゲン

病院での治療:
・抗生剤の投与
・外科手術

【耳ダニ症】

状態:ダニが耳の中に入って皮膚炎をおこし、かさぶたができる。

予防:
・うさんぽから帰ったら観察
・耳ダニ治療中のうさぎさんとの接触をさける

症状:
・耳垢が褐色か黒い色
・頭をしきりにふる
・ずっと耳がかゆい
・耳がにおう
・耳から膿がでる
・耳を触られるのをいやがる

病院での検査:
・問診
・触診
・耳を詳しく検査する

病院での治療:
・耳に薬を定期的に塗ります(イベルメクチン)

緊急時のポイント:
・ダニが増える夏場は特に注意しておきます

うさぎさんの病気:皮膚の病気

【慢性皮膚炎・湿性皮膚炎】

状態:細菌が皮膚に感染して、じくじくする。また皮膚にかさぶたができる。

予防:
・水を飲んだ後の毛の濡れに注意(女の子はマフ(肉誰)の下に特に注意)
・足の裏が汚れていないかチェック
・涙で濡れた状態を放置せず、乾いたものでぬぐう
・尿やけをケア
・太り過ぎを予防
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・脱毛
・皮膚のただれ
・皮膚の分泌物
・潰瘍
・毛がからまる
・皮膚がかゆい

病院での検査:
・触診

病院での治療:
・皮膚の洗浄と乾燥
・抗生剤の投与
・ノミが原因なら駆虫剤

緊急時のポイント:
カラダが濡れたら、ふいてなるべく早く乾燥させます。


【皮膚糸状菌症】

状態:白癬(はくせん)という水虫の原因のカビで、免疫が弱まると頭などにふけがでる。

予防:
・掃除機で人間の生活空間などの部屋を掃除
・運動などでストレスを発散

症状:
・頭にふけ
・顔まわりの脱毛

病院での検査:
・問診

病院での治療:
・毛ぞりしてから、抗生剤(グリセオフルピンなど)の塗り薬

緊急時のポイント:
・人間にも感染しますので、よく掃除します。


【脱毛症】

状態:いろいろな原因で、毛が少なくなる。精神的な理由の場合があることを忘れずに。
※ダニが原因の場合は、ツメダニ症を参照
※カビが原因の場合は、皮膚糸状菌症を参照

予防:
・いじめがないか、確認(同居人や家族など)
・原因がグルーミングなら、ゴム製のブラシは、控えめにする
・遺伝的に毛が少ない場合は、気にしない
・偽妊娠は、落ち着けばもとにもどるが、血尿に注意する
・原因不明なら、運動などでストレスを減らす

症状:
・毛が少ない場所がある

病院での検査:
・問診


【ソアホック】

状態:後ろ足の裏にタコができる。歩きにくいので、ストレスがかかり、免疫が弱くなる。

予防:
・遺伝的に毛が薄いときは、やわらかい床じきを使う。
・太らせすぎないようにし、足裏を守る。

症状:
・後ろ足の裏にタコ
・後ろ足の脱毛
・足からの出血
・足に潰瘍

病院での検査:
・触診
・問診

病院での治療:
・洗浄、消毒、乾燥
・抗生剤の投与

緊急時のポイント:
・生活環境を変える必要があると、認識しておいてください。
・ダイエットなどが必要な場合があります


【開張足、開張肢】

状態:前足、後足、片側、もしくは両方が、開き気味になっていて、バランスが取れない。

予防:
・遺伝的な要因の場合は、テーピンクで矯正。
・フローリングなど、すべりやすい床を避ける
・すべらないように、敷物をしいておく

症状:
・後ろ足が開き気味
・前足が開き気味
・うまく歩けない
・バランスが取れない
・盲腸便が食べれない

病院での検査:
・触診
・問診

病院での治療:
・テーピング矯正
※子うさぎであれば、テーピングによる矯正で、日常生活に支障がない程度になる。

※テーピングは、伸び縮みする素材を使うことで、血行が悪くならないように調整する。

※コツがわかれば、自宅でも簡単に、テーピングできるようになる


【ケガ/けが/怪我】

状態:ケンカやケージでのひっかきなどで、皮膚がやぶれている。

予防:
・うさぎの扱いに慣れていない人に預けない
・うさぎの扱いに慣れていない人は、抱っこしない
・うさぎの扱いに慣れていない人は、特に立ったままうさぎを抱っこしない
・ケージに足や爪をひっかけないように工夫
・複数飼いや、うさぎさん同士、他の動物との交流は、目を離さないこと

症状:
・皮膚がやぶれている
・血がでている
・化膿している

病院での検査:
・問診

病院での治療:
・消毒など

緊急時のポイント:
・うさぎさんの皮膚は、すごく薄いことを忘れずに・・・
・大きなケガでは、病院で処置してもらう必要があります

うさぎさんの病気:【不全】内臓機能の病気

不全とは:内臓が機能しなくなる病気です

状態:高齢になると慢性的に内臓に症状がでることがある。

治るの?
ヒトもどこかしら、悪いところがあるように、うさぎさんもなるんだ、と思って。

わたしたちが、できること:
・うさぎさんの独自メニュー探し
・食欲がでるような食材の調達
・負担にならない生活習慣の工夫探し

【腎不全】

状態:腎臓の病気をしたことがあったり、膀胱炎をしたことが原因で、飲多尿に。

予防:
・高たんぱく、高カルシウム(Ca)をさける

症状:
・下痢(水をたくさん飲むため)
・やせる
・元気がない
・貧血気味(目のあたりか口元で見分けてください)
・高リン血症(血液中のリン(P)の濃度が高い)

病院での検査:
・尿検査
・血液検査
・レントゲン
・超音波診断

病院での治療:
・輸液
・栄養の補助
・細菌による感染は、抗生剤を投与
・高リン血症の治療薬を投与

緊急時のポイント:
・定期的な検診で発見することがあります。


【呼吸不全/肺炎】

状態:呼吸が苦しい

予防:
・健康診断に行く

症状:
・呼吸が苦しい
・気道確保の大勢

病院での検査:
・聴診
・レントゲン

緊急時のポイント:
酸素室・酸素テント・酸素ハウスをレンタルして、介護することも考えておく
・びっくりさせない
・強制給餌できるか、病院の判断を仰ぐ(気管につまって肺炎になることもある=誤嚥(ごえん)という)
・あまり刺激しない


【肝不全】

状態:肝臓の機能不全の状態。原因が不明なことが多い。

症状:
・血液検査の結果が悪い
・肝臓の機能が低下している
・食欲なし
・元気がない
・お腹の上の方が腫れている

病院での検査:
・血液検査
・レントゲン

おくすり

・肝機能を維持させる薬を投与
・肝臓の血流を維持させる薬を投与


【心不全・心臓病・心肥大】

状態:心臓の機能が悪い状態。心臓の機能が悪いので、心臓が大きくなることも。原因が不明なことが多い。

症状:
・心電図の検査結果が悪い
・息切れなどがある
・心臓をつつむ膜などの水分量が多い
・つかれやすい
・心肥大は、胸に手を当てると心臓の動きがはっきりわかる
・心臓の雑音

病院での検査:
・心電図
・聴診(胸部)
・レントゲン

緊急時のポイント:
・びっくりさせない
・あまり刺激しない

うさぎさんの病気:【腫瘍(がん/ガン/癌)】

うさぎに多い腫瘍

1.子宮腺がん
2.リンパ系の肉腫
3.その他(精巣腫瘍や、細胞のがんなど)

癌(がん/ガン/癌)は、良性と悪性があります。
良性の場合は、のう胞(嚢胞)とも呼ばれますが、悪性か良性かは、細胞で判断(細胞診という)します。
内臓の細胞の診断をするには、結局、麻酔が必要です。
良性でも悪性でも、取れる内臓部分であれば、外科手術をします。

うさぎさんの場合、寿命との兼ね合いで、手術するかどうか、判断します。
高齢の場合や、体力がない場合は、緩和ケアが優先されます。

病院での治療:
・若く体力があれば、外科手術をします。
・体力がない場合や進行が速いとき、転移があるときは、緩和的な投薬治療です。

病院での検査:レントゲン、血液検査、CT検査

予防:
・早期発見と言われているのは、体力があるうちに手術するため。高齢期であれば、ケアの方針を決めるため。
・人間と同じで、ストレスを減らし、適度に運動、食生活を考えることになります。

※100%の予防や治療ができないのが、悔しいです。早く良い治療法が確立することを望みます。

治るの?
緩和ケアをしていきます。生き物とは・・・?を考えるきっかけと思って。

わたしたちが、できること:
・食欲がでるような食材の調達
・負担にならない生活習慣の工夫探し
・たくさんのふれあい、話す時間を!

治療のおくすり関係など
・食欲増進剤で、体力を維持させる
・免疫が弱まるので、抵抗力をつける
・うさぎさんの腫瘍はクリーム状の膿が特徴なので、細胞を溶かして排出させる
・心臓や肺の機能低下によるむくみは、呼吸を苦しくするので、利尿剤を利用


【肺がん/肺ガン/肺癌】

症状:
・胸部のレントゲンで影が見える
・気道確保する姿勢
・呼吸しにくそう
・食欲なし
・睡眠不足

わかってきたこと(2016年11月28日加筆):

原発性肺がん由来の転移性肺がん(つまり、肺がんから、肺に転移したがん)が、あるそうです。

これまで、うさぎさんは、原発性の肺がんは、ないと考えられていたときが、ありました。

原発性というのは、出発点です。出発点のがんは、だいたい大きなコブが一つだけです。
それに対して、転移性のがんは、小さいコブがいくつも、できています。
人間でも同じです。

CTで検査すると、確実にわかりますが、レントゲンでも、ちゃんとコブは、映ります。

肺は、細かく部屋が分かれているので、同じ肺だけど、別の部位に、転移することもあるそうです。

子宮がんや、乳腺のがんの症状がないのに、転移性の肺がんになっているうさぎさんは、肺がんが出発点で、転移していることが、あります。

対応

酸素室についての記事は、コチラを参照してください。:緩和ケア、酸素室という選択
・酸素室をレンタルで用意すれば、自宅で介護できます。
※費用は、設置と回収の費用で2万程度、ひと月利用で1.5万円ほど。
※大気中の酸素20%に対して、酸素室では30~40%まで濃度が高い空間を作れます。
※室内の空気を圧縮して、酸素を濃くします。
※火器厳禁で、最低でも2m離して設置します。


【肝臓がん/肝がん/肝ガン/肝癌】

症状:
・血液検査の数字が悪い
・食欲なし
・元気がない


【腎臓がん/腎臓ガン/腎臓癌】

症状:
・血液検査の数字が悪い
・元気がない


【転移性腫瘍/転移ガン/転移癌】

症状と介護:

・肺や肝臓、骨が転移しやすいところです。
・もちろん、脳に転移することもあります。
・腹膜やリンパ節に転移すると、全身に転移することが、あります。
・骨に転移すると、カラダが痛い場合があります。
・足の骨に転移した場合は、足を切断する手術を受けます。
・肺に転移した場合は、酸素室をレンタルして介護できます。→肺の転移について、わかったことはこちらを参照。


【皮下腫瘍/皮膚がん/皮膚ガン/皮膚癌/根尖腫瘍】

症状:
・ゴロリとしたしこりがある

予防
・歯のチェックで、咬み合わせをみる
・顔のチェックで、しこりを確認(根尖腫瘍)
・腹部のしこりを確認

病院での検査:
・触診
・菌の培養
・歯の検査
・転移をレントゲン(だいたい2年間)で確認

病院での治療:
・抗生剤の投与
・外科手術
・抗生剤の埋め込み治療(ポリメチルアクリル酸ビーズ)

緊急時のポイント:
・顔付近の場合、歯が原因かもしれないので、症状が軽いうちに、病院に行く
※皮膚がんについては、不明なことが多い。


【黒色腫/皮膚黒色腫】

※不明なことが多い。
状態:目に見える黒っぽいできもの(不整)がある状態

症状:
・耳、まぶた、鼻梁に、黒いできものがある
・体幹、足などが腫れている

予防方法は、不明

病院での検査:
・目視
・触診
・転移をレントゲン(だいたい2年間)で確認

病院での治療:
・外科手術


【胸腺腫】

※不明なことが多い。

状態:高齢期に、やせて、眼球が突出し、呼吸困難など急激に症状がでている。

症状:
・心臓機能の障害
・肺炎
・呼吸困難
・眼球突出

予防方法は、不明

病院での検査:
・目視
・触診
・転移をレントゲン(だいたい2年間)で確認

病院での治療:
・外科手術
・放射線療法が報告されている(海外)
・シクロスポリンによる化学療法が報告されている(2009年)


【リンパ腫】

症状:
・ゴロリとしたしこりがある


【子宮腺がん/子宮腺ガン/子宮がん/子宮ガン/子宮癌

症状:
・血尿(尿に浮いた感じで出る場合があります)
・血が混じった分泌物
・下腹部の異常な膨らみ
・レントゲンに白く写る

予防:
・卵巣と子宮を全身麻酔下で摘出(避妊手術)
・早期発見で卵巣と子宮を全身麻酔下で摘出
※進行が遅い(6ヶ月~24ヶ月かかる)のが特徴
※腫瘍を摘出したら、半年ごとにレントゲンによる転移の検査を

子宮腺がんを参照


【睾丸腫瘍】

状態:
・睾丸が腫れて大きくなる。
・歩きにくく、生活の質が低下する。

予防:
・精巣を全身麻酔下で摘出(避妊手術)
・早期発見で精巣を全身麻酔下で摘出

精巣がん・睾丸腫瘍を参照

【すい臓がん/すい臓ガン/すい臓癌/膵臓がん/膵臓ガン/膵臓癌】

※不明なことが多い
※うさぎさんでは、少ない

症状:
・症状がでにくい
・低温

予防:
・定期健診(血液検査)
・健康的な食事メニューをこころがける

うさぎさんの病気:目の病気

治るの?
治療が必要です。人間が眼科に行くのと同じと思って。

わたしたちが、できること:
・食欲がでるような食材の調達
・負担にならない生活習慣の工夫探し

【結膜炎】

状態:細菌の感染や牧草のほこりなどで、涙が出たり、目やにがでる。

予防:
・牧草の細かいくずをあげないこと
・帰宅したら、手を洗ってから、うさぎさんとスキンシップを
・鼻炎の治療をする

症状:
・涙がでる
・眼のふちが赤い
・目やにが白っぽい
・充血

病院での検査:
・触診

病院での治療:
・眼の洗浄
・目薬(抗生剤)
・鼻涙管のつまりとる

【角膜炎】

状態:目が傷ついたことによる炎症です。角膜の老化でも症状がでる。これ以上目の病気が進行しないように治療が必要。

予防:
・牧草のくずをさける
・風が強い日は、外に出るのを控える
・爪切り
・ケンカをさせない

症状:
・明るい方をみるときにまぶしい表情をする
・結膜の充血
・涙目
・目やに
・目に白いもやがある
・角膜の白濁
・眼の周りをさわらせない
・眼をしょぼしょぼさせる

病院での検査:
・触診

病院での治療:
・抗生剤の投与
・角膜腫瘍など場合によっては、外科手術
・角膜障害の治療薬(目薬)

【白内障】

状態:目の水晶体が白濁。高齢で症状が出る場合と、遺伝病、目の傷、糖尿病で症状がおこることがある。

予防:
・少しづつ進行する症状にあわせ、生活の工夫をします

症状:
・視力低下
・盲目
・眼球が白っぽくなる

病院での検査:
・触診
・眼圧チェック
・血液で感染のチェック(免疫)

病院での治療:
・症状を抑える治療(目薬)
・抗炎症剤
・ビタミン剤

【緑内障】

状態:眼球の水分のバランスが悪く、眼圧が高くなり、見えにくい状態。

予防:
・歯の不調を治療
・ストレスを発散させる運動
・固すぎない食事のメニューに変更

症状:
・眼圧が高いので、横から見ると目が膨らむ
・眼球の突出
・目やに
・眼を痛がる
・眼をさわらせない
・元気がない
・食欲なし

病院での検査:
・眼圧のチェック
・歯のチェック

病院での治療:
・緑内障治療薬(目薬)
・抗生剤の投与(目薬)

うさぎさんの病気:呼吸器系の病気

【気管支炎】

状態:細菌感染が原因で、呼吸しにくくなっている状態です。呼吸が苦しいので、食欲がなくなる。

予防:
・スナッフルの治療

症状:
・くしゃみ
・鼻水
・いびき
・結膜炎
・鼻水が黄色
・鼻から膿がでる
・前足が鼻水で汚れる
・呼吸困難
・目やに
・食欲なし
・呼吸困難

病院での検査:
・胸の音を聞く
・レントゲン

病院での治療:
酸素室の利用
・抗生剤の投与

パスツレラ感染症・スナッフル・鼻炎(肺炎)を参照

【肺炎】

状態:
ほとんどは、細菌感染で起こる炎症。呼吸器が弱いときは、強制給餌で気管に入らないように注意=誤嚥(ごえん)に注意。

パスツレラ感染症・スナッフル・鼻炎(肺炎)を参照

【胸水症】

状態:心疾患や肺炎が原因で、胸に水分がたまっている状態で、呼吸が苦しい。
※呼吸困難なので、検査が慎重になり、入院となる。

予防:
・健康診断で心臓の具合をチェック

症状:
・けいれん
・食欲なし
・体重減少
・頻尿
・低体温
・呼吸困難
・気道確保の体制

病院での検査:
・レントゲン
・胸の音を聞く
・心電図
・CT検査

病院での治療:
・針をさして、胸水を抜く
・心臓や肺の機能低下によるむくみは、呼吸を苦しくするので、利尿剤を利用
・呼吸器への投薬方法として、ネブライジング、ネブライザーで吸入させる
・炎症を止めるステロイド剤の投与
酸素室へ入院

緊急時の対応:
・通院時には、あまり刺激しない・びっくりさせないようにします。
・通院に酸素ボンベを使ったり、登山用の酸素缶を利用してもよいと思います。
・酸素室と併用して、病院で胸の水を排出させます。
・呼吸困難が見られたら、酸素室・ICUを準備している動物病院を選びます。

【肺がん/肺ガン/肺癌】

対応
・酸素室をレンタルで用意すれば、自宅で介護できます。→酸素室については、コチラの記事を参照してください:緩和ケア、酸素室という選択
※費用は、設置と回収の費用で2万程度、ひと月利用で1.5万円ほど。
※大気中の酸素20%に対して、酸素室では30~40%まで濃度が高い空間を作れます。
※室内の空気を圧縮して、酸素を濃くします。
※火器厳禁で、最低でも2m離して設置します。

肺がん/肺ガン/肺癌を参照

うさぎさんの病気:泌尿器系の病気

治るの?
手術が必要なことも。

わたしたちが、できること:
・他のうさぎさんよりも、少しだけ食事に気をつけてみる
・負担にならない生活習慣の工夫探し
・楽しい運動の方法を考える

【尿石症・尿路結石・膀胱結石】

状態:膀胱、尿管、腎臓、尿道など泌尿器に石ができる。排尿のたびに、石がある部分が痛む。※代謝異常などの遺伝性の場合がある。

予防:
・Caの高いエサ控える(栄養成分表を確認)
=0.4~0.6 %で十分、授乳期は1.0 %
・運動させて、スムーズな排尿にする
・特に、避妊手術した女の子は、食事と運動で予防したい
※おしっこが濁っているのは、Caが出たためで、正常です。
※もともと、うさぎの尿はCaがたくさん出ています。
※なるべく尿で排出させるように運動するとよいようです。

症状:
・血尿
・尿道閉塞
・尿やけ
・食欲なし(痛みのストレスによる)
・体重の減少(痛みのストレスによる)
・背中をそらす
・トイレでうずくまる
・なかなか排尿できない

病院での検査:
・触診
・尿検査
・血液検査
・既往歴の問診(腎臓系の病気がなかったか)
・レントゲン
・超音波検査

病院での治療:
・輸液
・外科手術

緊急時のポイント:
・血尿を発見したら、すぐに病院に行く
・できれば、だした尿を蓋のできる小さい容器(お弁当のしょうゆ入れのようなものを使う)に入れて持っていく。

【膀胱炎】

状態:腎炎などが悪化した場合や膀胱結石、高Ca尿症などが悪化し、血尿が出る。
尿石症・尿路結石・膀胱結石を参照

予防:
・水分を多く飲ませる
・Caが少な目のペレットを利用する

症状:
・血尿
・尿がでない
・頻尿

病院での検査:
・尿検査
・レントゲン
・触診

病院での治療:
・輸液
・抗生剤の投与
・利尿剤
・尿石症・尿路結石・膀胱結石は、外科手術

【腎不全】

腎不全を参照

うさぎさんの病気:足の病気

治るの?
治療が必要なことも。

わたしたちが、できること:
・お掃除などで、快適空間をつくる
・気長に向き合う気持ちの余裕を作る
・負担にならない生活習慣の工夫探し

【ウサギズツキダニ】

状態:首の後ろ、腰のあたりなどダニが寄生し、寝不足になるくらいかゆい。かきすぎて、脱毛していたりする。

・母うさぎから、感染していることが多い。母うさぎの免疫がなくなり、自分の免疫ができるようになったときに、ダニが増殖することがある。

・またお迎えして、環境が変わったストレスで、免疫の調子がくずれて、ダニが増殖することがある。

予防:
・かゆがる様子を見せたら、毛をかきわけて、チェック
・かゆいときは、後ろ足何度もかき、落ち着きがないので観察を
・毛づくろいとの違いがわかっりにくいのでよく観察を
・お迎えして、3日~1週間くらいでかゆがるようなら、毛のチェックを

症状:
・皮膚が赤い
・茶色のこしょうの粉のような感じの虫
・薄毛と脱毛
・かゆい
・落ち着きがない

病院での検査:
・毛の検査(セロハンテープで虫を取る)

病院での治療:
・外用薬(駆虫剤にアレルギーがあるとき)
駆虫剤を皮膚に一滴、1ヶ月毎。3か月間で、治療が終了です。

【ツメダニ症】

状態:頭や背中にダニが寄生し、ふけがでたり、脱毛。

予防:
・かゆがる様子を見せたら、毛をチェック
・お掃除などで、快適空間をつくる

症状:
・皮膚が赤い
・ふけ(白っぽい)
・薄毛と脱毛
・かさぶた
・かゆい

病院での検査:
・毛の検査(セロハンテープで虫を取る)

病院での治療:
・外用薬(駆虫剤にアレルギーがあるとき)
駆虫剤を皮膚に一滴する

【開肢症】

状態:生後4ヶ月くらいまでに足が外側に曲がる。

予防:
・多くは遺伝病のため、予防は難しい
・脱臼しないように様子を見る

症状:
・足が外側に曲がる
・食べにくそうにする
・水をのみにくそうにする
・カラダがうまく動かない
・尿やけ

病院での検査:
・問診

病院での治療:
・治療よりも、病気に寄り添って介助する

緊急時のポイント:
・マッサージなどで改善することもあります。
・カラダが不安定なので、ケガをしないようにお部屋を整えます

【ソアホック/飛節潰瘍/足底潰瘍】

ソアホックを参照

うさぎさんの病気:熱・気温による病気

【熱中症】

※熱ストレスは、ヒトを含む動物に非常にキケンな要因です!

状態:気温のほか、湿度が高くて体感気温が高くなり、呼吸が荒くなっている

予防:
・夏の室内でも気温に注意
・室内・外での湿度に注意
・エアコンの利用
・直射日光にあたらない
・うさぎさんのお部屋の温度と湿度を常時モニターする
・車移動は、エアコンをつけ、冷えてから乗り込む

症状:
・呼吸が早い
・腹式呼吸で息が荒い
・だらんとしてチカラが入らない
・意識がもうろうとしている
・耳が赤い

病院での検査:
・問診
・聴診
・血液検査など

病院での治療:
・体を冷やす
・輸液

緊急時のポイント:
・水にぬらして絞ったタオルで体を覆う
・氷を口に近づけてみる
・冷やしながら病院へ運び、輸液を

うさぎさんの病気:骨などの病気

※ヒトでは、小さなケガに思えても、うさぎを含む小動物では、ケガや骨折は命のキケン!と認識を・・・。

治るの?
予防と対策が重要。軽傷であれば、ラッキーだと思って。

わたしたちが、できること:
・事故にならないの空間作り
・うさぎに慣れていない人から守る
・うさぎ目線に気を配る
・ケアが必要なときは、できるだけ気長に

【骨折】

状態:症状が軽ければ固定などで対処、小動物の骨折は命の危険につながる・・・。

予防:
・うさぎの扱いに慣れていない人に預けない
・うさぎの扱いに慣れていない人は、抱っこしない
・うさぎの扱いに慣れていない人は、特に立ったままうさぎを抱っこしない
・ケージに足や爪をひっかけないように工夫

症状:
・マヒ
・尿失禁
・排泄できない

病院での検査:
・問診
・レントゲン

病院での治療:
・テーピング固定
・外科手術
・ひどい脊椎の骨折(脊椎損傷)や重要な関節の骨折(腰椎の骨折)は、最悪の場合で安楽死になることも・・・。

緊急時のポイント:
・すぐに病院へ


【ケガ/けが/怪我】

ケガ/けが/怪我の項目を参照


【脱臼】

状態:小動物の脱臼は命の危険につながる・・・。

予防:

・うさぎの扱いに慣れていない人に預けない

・うさぎの扱いに慣れていない人は、抱っこしない
・うさぎの扱いに慣れていない人は、特に立ったままうさぎを抱っこしない
・ケージに足や爪をひっかけないように工夫

症状:
・マヒ
・尿失禁
・排泄できない

病院での検査:
・問診
・レントゲン

病院での治療:
・テーピング固定
・最悪の場合は、安楽死になることも・・・

緊急時のポイント:
・すぐに病院へ

【認知症】

状態:物忘れ、ずっと空を見上げるなど、ぼんやりとした表情をする。

予防:
・遊びを通じた「脳トレーニング」
・食事の工夫などで、さらに、よろこびの時間をつくる

症状:
・好きな食べ物が変わる
・トイレに間に合わない
・ぼんやりした表情
・狭いところに潜り込み、そのままでいる

病院での検査:
・問診

病院での治療:
・特になし
・介助のアドバイスなど

参考にしたもの:
・うさ飼いさんからの情報
・自分の経験
・うさぎ専門店、ペットショップからの情報
・動物病院からの情報

引用文献
1)伊藤 寿朗, 近藤 広孝, 小沼 守(2017)エンセファリトゾーン症による食道拡張が疑われたウサギの1例, 日本獣医師会雑誌、70(11), p.741-744.

参考文献:
・ウサギの内科と外科マニュアル(第ニ版)、斉藤久美子訳、2009年
・ザ・ウサギ 大野瑞絵著、誠文堂新光社、2004年
・うさぎの医学&動物病院ガイド、うさぎと暮らす編集部編、マガジンランド、2008年
・新版 よくわかるウサギの健康と病気: かかりやすい病気を中心に症状、経過、治療、ホームケアまで。一家に一冊!曽我玲子 監修・大野瑞絵著、誠文堂新光社、2018.
・カラーアトラス エキゾチックアニマル 哺乳類編、霍野晋吉と横須賀誠、株式会社緑書房、2012年

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